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建設新聞社
2021/03/11

【東北・岩手】四十四田ダム本体設計など/北上川上流ダム再生関連業務3件を公告

 東北地方整備局北上川ダム統合管理事務所は、簡易公募型プロポーザル(拡大型)の北上川上流ダム再生事業の関連業務3件を10日付けで公示した。対象は、四十四田ダム再生に係る本体設計業務と設計関連総合評価業務、再生基本計画検討業務。参加表明書および技術提案書の提出は4月9日14時までとなっている。
 参加資格は、3件とも参加表明書の提出時において、東北整備局(港湾空港関係を除く)における土木関係建設コンサルタント業務認定を受けている単体企業または設計JVなど。
 近年、ダムの計画を上回る洪水流量を記録するなど豪雨災害へのリスクが高まっていることから、洪水から市街地を守ることが課題となっている。そこで2019年度から盛岡市の四十四田ダムと御所ダムを対象に、洪水対策機能の増強を図る北上川ダム再生事業に着手。四十四田ダムは嵩上げ、御所ダムは操作変更を行い治水能力を高める。
 嵩上げ予定の四十四田ダム(堤高50b、堤頂長480b、堤体積38万2000立方b)は、堤高を最大2b嵩上げした場合、有効貯水量は現在の3550万立方bから1・2倍の約4300万立方bとなる見込み。嵩上げ高は、各種調査の結果などを踏まえ、堤高2bを基準に今後、正確な数値を確定する見込み。
 今回の業務は、その一環として四十四田ダム再生の本体設計業務および設計関連総合評価業務と、北上川上流ダム再生の基本計画検討業務を実施する。
 本体設計業務は、嵩上げに関して▽堤体配置設計▽施工計画等検討▽総合検討―を実施。設計関連総合評価業務は、嵩上げに関する各種調査・設計について、専門的知見を基に技術的事項についての総合的な評価を行うとともに、今後の課題などを整理する。具体的には▽配置設計に関する技術評価▽施工計画等に関する技術評価▽課題整理と解決方策の提案―となっている。委託期間は2件とも22年2月28日まで。
 一方、基本計画検討業務は▽ダム再生事業費用対効果算定▽新規事業採択時評価関連資料作成▽ダム再生事業計画の作成―となる。委託期間は21年12月15日までとなっている。再生事業は全体で10カ年を予定している。

 提供:建設新聞社