香川県農政水産部は2021年度のため池整備として、大規模地震の発生に備えた中小ため池の耐震対策を県内12カ所で実施するとともに、農業用水の安定確保や効率的な利用、災害発生の未然防止を目的に老朽ため池32地区で防災対策や調査を行う方針。
当初予算案に総額21億4914万円を計上した事業費のうち、ため池緊急防災対策等事業には2億7060万円を配分し、東讃地区など4地区にある貯水量10万立方b未満の中小規模ため池12カ所(うち新規1カ所)の耐震対策を実施する。併せて、農業従事者の高齢化や減少から保全・管理が困難になった小規模ため池の防災対策に県内一円で取り組む。
18億4054万円を盛り込んだ、ため池の整備では、県営ため池等整備事業(一般型)として、松ケ浦池地区など新規1地区を含む14地区で老朽化対策を実施し、2地区で調査計画を行う。地域ため池総合整備事業については、豊田・粟井地区など新規2地区を含む13地区で老朽化対策、3地区で調査計画を進める。
ソフト面の対策としては、香川地区など新規2地区のため池ハザードマップマップ作成を支援するため800万円を充て、20年度に設立したため池保全管理センターによる防災重点ため池の劣化状況調査や保全管理に対して技術的支援を行うため3000万円を配分する。
提供:建通新聞社