トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2021/03/10

【千葉】フケタで実施設計/県県土整備部施設改修課/県文化会館の大改修/23年度の着工予定

 県県土整備部施設改修課は、2月18日に開札した「県文化会館大規模改修工事実施設計」の簡易公募型指名競争入札の結果を9日に公表した。入札には8者が参加し、フケタ設計(栃木県宇都宮市大曽1―5―8)が予定価格1億6501万4000円(消費税抜き)に対し1億6099万円(同)で落札。調査基準価格は1億3025万円(同)だった。履行期限は2022年5月31日。工事費に約120億円(消費税込み)を見込み、工期は23〜25年度の3か年を予定する。
 業務の内容は▽バリアフリー化のための改修▽利用者の快適な環境づくりのための改修▽法令基準適合箇所の改修▽老朽化に伴う建物全般の内装改修および各種設備全般の改修――に係る実施設計。基本設計は千都建築設計事務所(千葉市美浜区真砂3―1―2)が担当した。
 県文化会館(千葉市中央区市場町11―2)は、敷地面積2万5329・67u。用途地域は第一種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)。
 建物規模はRC造(一部SRC造)地下2階地上3階建て延べ1万920・73u(建築面積7176・82u)。施設内容は、大ホール(4631u)が固定席1790席(うち車椅子用3席)、楽屋7室。小ホール(662u)は固定席252席、練習室5室。
 改修は@安全性の推進Aバリアフリー化の推進Bライフサイクルコストの低減C長寿命化の推進D利用者の快適な環境づくりE環境負荷の低減――を基本に実施する。
 内部改修は、必要諸室変更に伴うプランの変更、カフェの新設、バリアフリー改修に加え、▽大ホール舞台▽大ホール客席▽大ホールホワイエ▽小ホール舞台▽小ホール客席▽小ホールホワイエ▽楽屋関連室▽練習室関連室▽中央ロビー▽その他共用部――を実施。バリアフリー改修では、エレベーター2基とスロープを設置。
 外部改修では、屋根、外壁・軒天、外部建具を実施する。また外構は、擁壁補修、東側駐車場再舗装、西口広場仕上げ補修、外階段補修、歩道整備、屋外配管改修、外灯設備の改修、北側庭園遊歩道舗装の一部拡幅などを予定する。
 工事は休館して実施。休館中は事務所を移転する。隣接する聖賢堂は、大規模改修に併せ解体する予定。
 県文化会館は1965年10月に着工し、67年4月1日に開館した。当時の設計は大高正人氏(大高建築設計事務所)。施工は戸田建設。また、95年から96年にかけて大規模改修を実施している。施工は、建築を戸田・松栄JV、電気設備を関電工、空調設備を東洋熱工業、衛生設備を大和設備工業が担当した。
 なお、今回の入札にはフケタ設計のほか、日総建、相和技術研究所、齋藤建築設計事務所、松田平田設計、昭和設計、INA新建築研究所、千都建築設計事務所の7者が参加した。k_times_comをフォローしましょう
times