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建通新聞社(神奈川)
2021/03/10

【神奈川】県 県住建替PFI 8月に入札公告

 神奈川県は3月9日、PFI法に基づく上溝(相模原市中央区)、追浜第一(横須賀市)の両団地建て替え事業について、実施方針をそれぞれ公表した。事業方式は、既存住棟解体と建て替え整備などに、入居者の移転支援業務を加えたBTa(ビルド・トランスファー・アシスト)とする。入札参加者は設計企業、建設企業、入居者移転支援企業などで構成するものとした。現地説明会や事業者ヒアリングなどを経て、いずれも今年8月に総合評価一般競争入札を公告する方針だ。落札者の決定・公表は2022年5月を予定している。
 両事業は、財政負担や業務負担の軽減、民間のノウハウ活用、建て替えのスピードアップなどを目的としたもの。PFI事業者は、建て替えに関わる事前調査、設計、建設、仮移転用住戸の改修、入居者の移転支援、用地活用業務(付帯事業)などを担う。アドバイザリー業務は、地域計画建築研究所(東京事務所、東京都千代田区)が担当している。
 実施方針によると、入札参加者は、設計企業、建設企業、工事監理企業、入居者移転支援業務企業、用地活用業務企業で構成されるものとしている。このうち、建設企業は、単体企業、事業協同組合、経常JV、特定JVのいずれかとした上で、建築一式の完成工事高の「2年(または3年)平均」が20億円以上といった要件を設定している。
 上溝団地(相模原市中央区光が丘3ノ1他)の建て替え事業は、東側7街区の既存住棟(79棟561戸)などを解体し、新たに460戸以上の県営住宅などを整備するもの。住戸タイプ別の戸数は、1DK80戸以上、2DK220戸以上、3DK120戸以上、身障者向け1DK2〜4戸、身障者向け2DK3戸とした。
 民間施設などを整備するため、事業実施に伴って生み出す余剰地については、一団の土地で面積1400平方b以上としている。
 28年度に建て替え住宅などの整備を完了させ、翌29年度の本移転完了を目指すスケジュールだ。
 一方、追浜第一団地(横須賀市追浜本町1ノ119)では、既存住棟(6棟176戸)を解体した上で、新たに120戸以上の県営住宅などを整備する計画。住戸タイプ別の戸数は、1DK30戸以上、2DK50戸以上、3DK20戸以上、身障者向け1DK1戸。
 余剰地は一団の土地で面積400平方b以上としている。
 建て替え住宅などの整備完了は26年度、本移転完了は27年度の予定。
 実施方針に関する問い合わせ先は、県土整備局建築住宅部公共住宅課住宅整備グループ。

提供:建通新聞社