高知県教育委員会は、水高校新校舎等整備事業の基本設計者選定に伴う公募型プロポーザルで、石本建築事務所・若竹まちづくり研究所設計共同体(JV)を候補者に選定した。プロポーザルには6者が参加申込書を提出、うち資格要件を満たしている5者に企画提案書の提出を求め、審査委員会で候補者と次点者を選定した。同委員会では「施設内の配置や動線が工夫され、外観もデザイン性に富んでおり、シンボリックで記憶に残る建物になるのではないか」など評価している。
現段階での想定規模は、本校舎が鉄筋コンクリート造4階建て延べ3712平方b、体育館が同造2階建て延べ1151平方b、多目的教育棟が木造2階建て延べ1214平方b。本校舎は清水中学校敷地の南西角、体育館と多目的教育棟は同中学校の道路を挟んで西側の現在、教職員駐車場のある場所。渡り廊下なども含め、具体的な平面プランは基本設計で検討する。
基本設計の履行期間は8月31日まで。その後、実施設計に着手し、2024年3月の完成を目指し工事を進める。現時点の概算工事費は約29億8400万円。
現在の清水高校は太平洋に面しており、南海トラフ地震発生時に津波被害を受ける可能性がある。そのため、県教育委員会では、高校を高台に移転し、清水中学校との連携型中高一貫教育をさらに発展させる考え。
提供:建通新聞社