県東部農林事務所地域整備課が2021年度に取り組む農業基盤整備事業は、当初予算の段階で総額11億5238万円余りになることが明らかになった。このうち5億5400万円は国の補正予算やゼロ国債がすでに認められており、21年度も工事や調査などを進める。
21年度の予算は、山上地区など3地区の県営ほ場整備事業に2億5200万円。湖山砂丘地区と大井手古海地区の特定農業用管水路等特別対策事業に2億7500万円。七谷、広岡などの県営ため池整備事業に1億9700万円、八頭町の安藤井手地区、古海第1地区などの農業用河川工作物応急対策に1億8000万円。このほか、福部砂丘地区の農業用水利施設を対象にした長寿命化対策に4000万円、ため池の耐震調査に9600万円などを予定している。
主な整備は、湖山砂丘地区の管路整備に2億円。七谷ため池や広岡ため池の改修工事などにそれぞれ1億円、新しく工事に着手する大井手古海地区の管水路更新事業に7500万円。一方、工事を目指す古海第1地区、第2地区の実施設計に3200万円などを見込んでいる。
同課では、国の補正予算が認められている湖山砂丘地区管路更新工事を4月にも発注する見通し。
日刊建設工業新聞