名古屋市スポーツ市民局は3月5日、PFI事業の瑞穂公園陸上競技場整備等事業で、落札者を竹中工務店グループに決めた。落札金額は496億5556万8196円。議決を経て、7月に事業契約を締結する。指定管理は2023年4月から開始、25年度に新陸上競技場を完成させる。
竹中工務店グループは、代表企業は竹中工務店名古屋支店、構成員はミズノ、日本管財、新東通信。協力会社は日本設計中部支社、プレック研究所中部事務所、ミズノスポーツサービス、名鉄協商。
提案概要は、陸上競技場の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造5階建て延べ約6万3500平方b。観客席は約3万席。
特徴として、陸上競技場は「空」と「森」と「大地」を表現し、公園に溶け込みながら名古屋の魅力を発信する。スタンドは、観客の一体感を高めることで興奮と感動が増幅していくように配置。陸上競技場と北側にあるレクリエーション広場を8の字ループで結び、公園と陸上競技場が一体になるようにしている。また、公園からまちへにぎわいを広げる地域連携を進める方針としている。
入札参加者は、竹中工務店グループの他、三菱UFJリースグループ、鹿島建設グループ、大林組グループ(申請順)だった。
施設整備は、競技場改築(設計、解体、新築)や宿泊研修棟のリノベーションなど建築整備と、広場・児童園をはじめとする公園の整備に分かれる。施設整備は陸上競技場改築エリアが21年7月〜26年3月まで、その他のエリアは建築・公園整備ともに25年9月までの工事完了を求める。維持管理期間は、早い施設は23年4月からスタート、40年度までの18年間。
提供:建通新聞社