建通新聞社(東京)
2021/03/08
【東京】羽田空港アクセス線 21年度にトンネル開削設計
国土交通省東京空港整備事務所は2021年度、JR東日本が計画している羽田空港アクセス線(仮称)の整備のうち、空港島内の開削トンネル整備に向けた検討作業を本格化する。このため「東京国際空港アクセス鉄道開削トンネル他基本設計」を簡易公募型競争に準じた方式で第1四半期にも発注する。
羽田空港アクセス線は、JR東海道線の田町駅付近から大井ふ頭にある東京貨物ターミナルを経由して空港島内に建設する新駅をつなぐ、延長約12・4`の鉄道。
このうち、東京貨物ターミナル〜羽田空港新駅(仮称)の間の地下に建設する約5`の区間については、国土交通省が1月20日付けで事業許可した。事業費は新駅を含めて約3000億円を見込んでおり、29年度の開業を目指す。
東京空港整備事務所では、アクセス線のうち、開削での整備を想定している空港島内の区間を対象に整備内容、事業の進め方を検討。21年度はアクセス線整備に関連した開削基本設計に加えて、土質調査を簡易公募型競争、技術課題の検討業務を簡易公募型プロポーザルに準じた方式でそれぞれ第1四半期に発注する見通しだ。
また、基本設計に先行して20年度には「東京国際空港アクセス鉄道基盤施設整備概略検討業務」を沿岸技術センター・日本工営・日本シビックコンサルタント設計JVに委託。現在、地盤条件や既存施設などの現況の確認、調査を進めている。
一連の業務を踏まえ、開削トンネルの大まかな規模感や整備手法をまとめる。
JR東日本は環境影響評価手続きの中で、開削トンネルを幅約14b、深さ約15bとしていた。羽田空港新駅も地下に整備することとしており、幅は22b、深さは約20b。
提供:建通新聞社