匝瑳市横芝光町消防組合(匝瑳市八日市場ホ715、組合長・太田安規匝瑳市長)は、2021年度当初予算に横芝光消防署庁舎建設事業の3か年継続費10億8735万円(21〜23年度)を設定した。工事は、9月議会での契約承認を目指し発注する予定。基本・実施設計はカトウ建築設計事務所(千葉市中央区栄町36―10)に、本年6月30日までの工期で委託している。
同事業は、老朽化や狭隘化などから横芝光消防署庁舎を建て替えるもの。横芝光町が同署に隣接する「ヰセキ関東甲信越横芝営業所施設」を取得し、同組合が既存用地と合わせた敷地に施設を整備する。敷地面積は既存敷地約1148u、新規取得用地約1511uの計約2659uを見込む。用途地域は第1種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)。建物規模は延べ面積1600u以内を想定する。
工事は業務を継続しながら実施。21年度に着工し、23年6月の供用開始を目指す。供用開始後に既存庁舎を解体し、24年1月末までに全体を完成させる。
同事業では、本年度に「匝瑳市横芝光町消防組合消防庁舎建替整備基本構想」と「横芝光消防署消防庁舎建替整備基本計画」をまとめている。
基本計画では、建て替え整備の基本方針として▽大規模化および多様化する災害に対応可能な消防庁舎▽防災意識の普及啓発、防災情報の発信等ができる消防庁舎▽利用者の利便性に配慮され、地域住民に親しまれる消防庁舎▽災害に強く、業務継続に配慮した消防庁舎▽適正な職場環境に配慮した消防庁舎――を目指すこととした。
既存の横芝光消防署は、山武郡横芝光町横芝1164―1及び1165に所在。建物規模はRC造2階建て延べ411・90u(1階290・50u、2階121・40u)。1971年3月の竣工で、95年3月に全面改修を実施し、2001年1月に救急消毒室を新設、03年3月には庁舎を改築した。
同組合の21年度一般会計予算は11億6432万9000円で対前年度当初比13・1%増。