トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社(長崎)
2021/03/05

【佐賀】町民会館図書館を増設(玄海町)

21年度に基本計画策定
   図書館等複合施設基本構想案

 玄海町は、町立図書館等複合施設基本構想案を作成した。手狭になった町立図書館を増設し、あらゆる世代の町民が交流できるような交流拠点施設を整備する方針。現在のスケジュールでは2021年度に基本計画を策定して22年度から基本設計に着手する予定。
 同町では、町民会館の図書室が09年4月に図書館法に基づく公立図書館となり、11年10月に旧エネルギー館を図書スペースとして改築し、住民サービスの向上に努めてきた。
 しかしながら、昨今の少子高齢化、インターネットの普及などで図書館に対する住民ニーズが多様化し、利用者から図書館の環境改善を望む声が寄せられた。このため、町では手狭になった町立図書館を新設または増設し、今後の社会状況や多様な年代の住民ニーズに対応した図書館機能の構築だけでなく、あらゆる世代の町民が交流できるような施設を整備するため、町立図書館等複合施設基本構想を策定する。
 同構想案では施設整備方針として、児童館施設の老朽化を踏まえ、児童館を交流拠点型図書館と複合化し、エントランスに隣接する開放的な空間として交流スペースを設置、カフェや書籍販売などの商業機能を導入する。
 現時点の目安では施設全体の延床面積を約1880平方bと想定しており、内訳は図書館機能約800平方b、児童館機能約400平方b、交流スペース約60平方b、商業機能約30平方b、共用部約560平方b―などとなっている。
 整備手法については新設および増設で検討した結果、現町立図書館部分の拡張案(改修、増築)を採用。検討時の整備イメージによると、施設面積は約1950平方b(増築約1250平方b、町民会館改修約700平方b)となり、整備コストは約14億円を見込んでいる。ただ、児童館の規模や蔵書冊数の増加など、不確定要素が多いため、今後、導入機能や規模を詳細に決め、改めて配置計画を検討する方針。
 今後のスケジュールは21年度に基本計画、22年度から基本設計・実施設計を進め、24年度から建設工事を行い、26年度中の供用開始を予定している。
ksrogo