野手組(小矢部市和沢、野手弘社長)は、日立建機日本から「マルチブーム解体仕様機」を新たに導入した。
小矢部市城山町地内で進む「総合会館(市民会館)解体工事」の現場に3日納入され、組立作業の後、試運転が行われた。工事は市発注で、移転新築に伴って取り壊される。既存建物はRC造4階建て(PH2階付)、延べ床面積2630・46平方メートル。
マルチブーム解体仕様機の型式は、「ZX350LCK−6」で、高さ23メートル(アーム先端ピン)のハイリフト仕様。県内では、数少ない大型機種だという。フロント部分の着脱により解体工事に加え、土木工事などに幅広く活用できる。安全性に優れ、周囲の画像をモニターで確認が可能な「エアリアルアングル」機能を採用。映像は、コンソールに配置したスイッチにより、様々に切り替えて表示される。
現場で一連の作業を見守った野手社長は、「当初はリースを考えたが、日立建機日本さんから熱心な営業があり、先を見据えた投資を決めた。土木工事にも使えることから、将来の多様化するマーケットがターゲットになってくる」と語り、「夢をつなぐ、人をつなぐ。」をモットーに、「地域のため少しでもお役に立てばありがたいという思いで仕事を続ける」と力を込める。
野手組では、グループ会社のドリーム愛寿が小規模多機能型居宅介護施設、石丸建設が太陽光メガソーラー発電所を手掛けるなど多岐にわたる事業を展開している。