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建通新聞社(中部)
2021/03/05

【愛知】名市 アスナル金山エリアの本格検討に着手

名古屋市住宅都市局は、金山駅周辺のまちづくりで2021年度、アスナル金山エリアの再整備に向けた検討を本格化させる方針だ。民間活力導入を含めた事業化の検討業務を委託していく見込み。アスナル金山の定期借地契約が満了する、28年2月には開発事業者が決定している工程を念頭に置いて準備を進めていく考え。
 アスナル金山エリアは、敷地面積1万4200平方b。現在は、名古屋まちづくり公社に賃貸。交通ターミナル施設(延べ床面積1万1638平方b、バスターミナル、一般車・タクシー乗降場、駐車場棟・収容台数197台)と、交流の場(延べ床面積1万6371平方b、広場約2300平方b、商業施設・60区画約8349平方b、駐輪場1784台)がある。18年度における店舗売上高は約67億円。駐車場利用率は17・1%(同年度)。
 17年3月に策定した金山駅周辺まちづくり構想では、アスナル金山エリアについて▽商業等施設▽バス・タクシー▽自転車駐車場▽オープンスペース―を盛り込む将来イメージを示している。
 アスナル金山エリアの再整備の検討は、これまでも庁内で進めてきたが、委託業務の実施を伴う本格検討を21年度に着手する。どういった用途や規模が求められているかなどを把握していく見通し。
 金山駅周辺エリアの検討ではこの他、古沢公園・市民会館エリアの基盤整備の検討、南北連携方策の検討、エリア防災計画の改定検討を行う。南北連携方策は、南側駅前広場や金山南ビルなどの公共空間を活用したにぎわいづくり、北エリアの開発と一体となった南エリアのまちづくりの在り方といったソフト施策を検討する。エリア防災計画は、改訂に先立ち交通結節点における帰宅困難者の設定の考え方を検証、帰宅困難者対策協議会で協議・調整を進める考え。

提供:建通新聞社