飛騨市は、旧和光園の全面リノベーションで、新型コロナウイルス感染症拡大防止などに対応するため、再整備内容の設計を一部修正する。業務は2021年度早々に委託する。当初予算に工事費は計上していないものの、補正で21年度内に予算を追加することも検討する。予算が付けば、21年度内に工事を発注する。
鉄筋コンクリート造2階建て延べ1796平方bの既存建物の骨組みだけを残し、全面的にリノベーションする。
当初は20年度早々に工事を発注し、21年4月からの供用開始を目指していたが、施設の効率的な運営ノウハウなどを持った人材が不足していることやコロナ禍で、施設内でウイルスの感染拡大を防止する機能が必要となったことなどから、人材育成と設計の修正が必要となった。
人材育成に関しては、吉城福祉会の職員を首都などの先進的な施設にスタッフとして派遣し、実践的にノウハウを学ぶ。
修正設計は、利用者に感染者が出た場合に隔離対応が必要となるため、居室内の給排水に関する内容を変更する。
想定するリノベーション後の施設内容は、障害者グループホーム(男女6床ずつ)や訪問看護ステーションの事務局の他、8畳の部屋とキッチン、バストイレなどを装備した生活困窮者の家族用宿泊施設として3部屋、また現在の古城居宅介護支援事業所やホームヘルパーステーションも配置する。
和光園は、建物全体の老朽化が著しいことなどから近隣地に建て替えた。既存の所在地は古川町下気多990。
基本・実施設計は斐太プランニング飛騨営業所(飛騨市)が担当した。
提供:
建通新聞社