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日刊建設タイムズ社
2021/03/04

【千葉】受賞作14点を決定/県森林課/千葉の木づかいコンペ/最優秀賞に平野医院など

 県農林水産部森林課は2日、「千葉の木づかいコンペティション2020」の受賞作を発表した。実施作品部門(建築作品の部、プロダクト作品の部)、アイデア部門、プロセス・ソリューション部門の4部門に73件の応募があり、最優秀賞4点、優秀賞8点、特別賞(倒木の処理・利活用に係る優れた作品・提案)1点と、審査の中で創設されたドリーム賞1点の計14点を決定した。受賞作は9日から19日まで、県庁本庁舎1階連絡通路で展示する。
 受賞作は、2020年12月1日から本年2月1日の期間に応募を受け付け、2月19日の審査会で決定した。受賞作には副賞として最優秀賞に賞金5万円、優秀賞と特別賞に賞金1万円がそれぞれ贈られる。
 実施作品部門は県産木材(倒木を含む)をたくさんまたは効果的に使用した作品・製品を、アイデア部門は県産木材を多く利用するアイデアを、プロセス・ソリューション部門は林業生産プロセスを改善することで生産性を向上させるアイデアを、それぞれ募集した。
 その結果、実施作品部門27件(建築作品20件、プロダクト作品7件)、アイデア部門33件、プロセス・ソリューション部門13件の応募があった。
 実施作品部門の建築作品の部では、最優秀賞に医療法人社団清風会平野医院、優秀賞に市川市役所第1庁舎と白子の家が選定された。
 コンペは、木材の生産から利用までを考える機運の醸成や、19年の房総半島台風による倒木の利活用の促進などを目的に、建築関係団体の日本建築家協会関東甲信越支部千葉地域協会、日本建築学会関東支部千葉支所、日本建築構造技術者協会関東甲信越支部千葉地域会、林業関係団体の千葉県森林組合連合会と、県の5者の協働により、木材利用の機運醸成や建築利用の推進に取り組む「千葉の森林再生プロジェクト」の一環として実施した。
 受賞作は次の通り。〔▽作品部門=作品名(応募者、敬称略)〕
【最優秀賞】
 ▽実施作品部門(建築作品の部)=医療法人社団清風会平野病院(アルキテク設計室、鈴木晋)▽同(プロダクト作品の部)=県産スギを使ったテーブル、椅子、ベンチ(潟eィ・エス・シー、和間真一)▽アイデア部門=せいくらべ(谷遊平)▽プロセス・ソリューション部門=古い木造駅舎のリノベーションから活気に満ちた町へ(黄輔立)
【優秀賞】
 ▽実施作品部門(建築作品の部)=@市川市役所第1庁舎(且R下設計、安田俊也)A白子の家(野口修アーキテクツアトリエ、野口修一)▽同(プロダクト作品の部)=@木製パーテーションポール(木づかいポール)(且R二建具)ATOUBOKU(県立市川工業高校定時制建築科)▽アイデア部門=@「木道(もくみち)」〜県産木材による街並みの木化(鈴木由貴、江間匠太)Aマテバシイで魚礁・増殖礁(蒲髢リユニット、鈴木誠一)▽プロセス・ソリューション部門=@塵も積もれば山となる大作戦(千葉県森林組合、小長谷遼平)A森の中の塔の家―千葉県の杉を銘木に―(樺島康介建築設計事務所、中島康介)
【特別賞・知事賞】
 ▽倒木の処理・利活用に係る優れた作品=倒木を含む県産材を用いたため池や河川の堤防強化と気候変動抑制(木材活用地盤対策研究会、三輪滋)
【特別賞・ドリーム賞】
 ▽審査の中で創設、ぜひ実現させてもらいたい計画進行中の作品=木育ひろば:おもちゃのチャペル(鰍ミらい、川原尚紀)k_times_comをフォローしましょう
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