高松市は2021年度の当初予算案を発表した。一般会計の総額は前年度比1・9%減の1611億円で、このうち投資的経費は前年度比36・0%減の130億2935万円となった、現在進めている「第3期まちづくり戦略計画(2020〜22年度)」に盛り込んだ重点取り組み事業を積極的に推進するとして、85事業に138億円を計上した。新型コロナウイルス感染症の拡大防止と社会経済の維持の両立を図りながら、新たな日常の実現に向けて「地域共生社会の構築」や「コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくり」に取り組むとともに、行政手続きのオンライン化など「デジタル化」の推進などにも予算を盛り込んだ。
重点取り組み事業には、幼保連携型認定こども園への移行に向けた整備など公立保育園・幼稚園施設整備事業に6485万円、香南小学校校舎改築の実施設計などに着手する小中学校施設老朽化対策事業に8億2038万円、月見櫓修繕の設計などを計画している高松城跡整備事業に3億2529万円を計上。
橋梁の工事や点検を行う橋梁改築修繕事業には2億6394万円、道路橋梁維持管理事業には9億8600万円、道路新設改良事業には4億5265万円、地震・津波海岸堤防対策事業には1億6200万円、宮川雨水幹線整備など浸水対策施設整備事業には14億3815万円を配分した。
また、21年度から建設する十河コミュニティセンター整備事業に9億6780万円、東部南総合センターなどの総合センター整備事業に8億5340万円、殺処分ゼロを目指して新設する動物愛護センター関連施設整備事業に1億2240万円を充てる。
提供:建通新聞社