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建設経済新聞社
2021/03/03

【京都】第一種住居地域に給食センター建設 京都府建築審査会で許可に同意

 令和2年度第2回京都府建築審査会が2日、京都市内で開催。精華町が第一種住居地域に計画する給食センターについて、公益性が認められるとし、許可に同意した。
 用途地域内の建築制限における特例許可(建築基準法第48条第5項ただし書許可案件)について、府建築審査会の同意を得る必要があるため審議した。
 計画地は元精華中学校敷地で、同校敷地の北東側に位置。北側隣接地に精華聖マリア幼稚園がある。
 精華町南稲八妻小字丸山4−2の敷地1537・57uにS造2階建の給食センターのほか、コンクリートブロック造平屋建のブロアー機械室、受水槽ポンプ室を建設する。全体規模は延1098・72u(建築面積729・32u)。
 給食センターの1階に調理室、食品庫など、2階(屋上)に食育の見学スペースのほか、空調室外機置場を配置する。騒音対策として、調理室は北側の幼稚園、東側の公園・住宅地から離して配置する。空調室外機置場からの騒音を抑えるため防音フェンスを設置する。騒音は45デシベル以下とする。また臭気対策として脱臭装置を設置する。
 規模は約1200食で、複数の学校の給食を一括して調理し、各学校に配送するセンター方式を採用。精華中学校、精華西中学校、精華南中学校に配送する。
 防衛省の補助対象事業で、災害時の地域防災拠点としても機能させるため、耐震性の高い建物とする。
 2月17日に開催した公開による意見の聴取(公聴会)には、利害関係者4人、関係行政職員2人が出席。それぞれ支障なしとした。
 「住居の環境を害するおそれがなく、公益性が認められるものと判断する」と府の判断が示され、建築審査会は許可に同意した。
 同意を受け、今後、建築確認申請などの諸手続きが進められる予定。
 これまでに明らかになっている内容をまとめると、令和3年9月から工事着手し、5年3月に完成予定。工事費は8億5870万円を見込む(厨房機器含む)。
 精華町は、令和3年度当初予算案に防災食育センター建設事業として4億2042万9000円を計上した。
 精華町防災食育センター新築工事設計は山田綜合設計(大阪市中央区)が担当。