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建通新聞社
2021/03/01

【大阪】大阪市21年度の夢洲整備 予算は176億

 大阪市は、大阪・関西万博やIRの会場予定地となる夢洲地区について、2021年度に予定する土地造成・基盤整備事業の概要を明らかにした。21年度当初予算案に176億5500万円(20年度当初予算=75億6000万円)を計上しており、土地造成工事を進める他、観光外周道路の整備工事や、アクセス道路の6車線化改良工事などに着手する予定だ。
 総予算のうち、土地造成や基盤整備に74億3900万円を投入する。万博会場となる30fの造成工事を進める他、観光外周道路の整備工事に着手する。
 観光外周道路は▽夢洲環状1号線▽夢洲環状2号線▽夢洲中央線―で構成し、夢洲のほぼ中央に四角形で整備する方針。
 夢洲環状1号線は、四角形の上辺と左辺の部分。整備延長は約1240b、幅員は30b(6車線)。夢洲環状2号線は、下辺部分で整備延長は約810b。幅員は30b(6車線)を予定。夢洲中央線は右辺部分で、整備延長は約520b。幅員は34b(8車線)を予定している。詳細設計は中央復建コンサルタント(大阪市東淀川区)が担当。
 この他、物流と観光の動線を分離するための高架道路や、上下水道の整備工事を進める予定だ。
 また、道路・鉄道・海上アクセス整備には102億1600万円を計上。道路関係では此花大橋、夢舞大橋、夢洲幹線道路の6車線化に向けた整備工事に着手する他、舞洲東交差点立体交差化に向けた詳細設計を行う予定だ。
 鉄道関係では、南ルートとして、北港テクノポート線の整備工事を継続。海上アクセス関連では、小型旅客船利用を想定した浮き桟橋の整備工事、波除堤の詳細設計に着手する見込み。
 市ではこの他、夢洲地区内に消防拠点の整備を計画しており、22年度以降に基本設計や地質調査に着手する方針。建設地や施設規模は未定で、設計段階で検討する。

提供:建通新聞社