日本工業経済新聞社(群馬)
2021/02/26
【群馬】藤岡市上下水道部の21年度主要事業概要
藤岡市上下水道部の2021年度主要事業が分かった。工事のメインは下栗須地内で行う約600mの汚水管敷設。枝線管渠築造工事費1億4120万円の一部を充てる。工事は第1四半期に発注、入札方法は検討中。設計関係は、上の山浄水場改修工事基本設計へ2076万8000円、立石地内で行う汚水管渠推進工事の測量設計など4業務は公共下水道管渠詳細設計として5443万9000円を計上した。上の山浄水場の基本設計は第1四半期、立石地内の推進工事設計は第2四半期の委託へ準備を進める。
下栗須地内の汚水管敷設工事は、市道111号線と市道117号線の交差点から、117号線を北へ向かった約300m区間で実施する。片側2車線の4車線道路で整備したが、現在片側1車線の2車線道路として供用している。2車線道路の両側に設置されているゼブラゾーンにφ200oのリブ付き塩ビ管を開削工法で片側約300mずつ、合計約600m敷設する。
上の山浄水場(鬼石687−2)は浄法寺系配水池、三波川系配水池、鬼石・浄法寺系配水池の3池で構成。3池ともにRC造で、耐震詳細診断で耐震性が不足と判定されたため改修を計画している。機械設備の更新などの有無は、基本設計で検討する。
1964年度に築造された浄法寺系配水池は縦10m×横10m×深さ2・54m、容量253・8立方mの規模。三波川系配水池は縦12m×横7m×深さ2・1m、容量173・8立方m。68年に築造された。鬼石・浄法寺系配水池は縦22・8m×横12m×深さ3・7m、容量1010立方m、築造は75年度。
2022年度は詳細設計に着手し、23〜24年度の2カ年で工事に取り組む方針。
公共下水道管渠詳細設計は、立石地内で実施する推進工事に向けた測量設計と中島1号幹線雨水排水路整備に伴う立石地内の国道17号横断部で行う基本設計やJR高崎線横断部の修正設計が中心となる。このほか、下栗須地内の汚水管渠敷設設計を進める。箇所ごとの委託料は明らかにしていない。
立石地内の推進工事測量設計は、北藤岡駅南側の北藤岡駅土地区画整理事業地内において約180m区間を対象に実施する。現場は地下水の量が多く開削では困難な深さに敷設する必要があるため、小口径推進工法で汚水管を敷設する。必要口径は200oを想定しているが、設計で行う工法検討を経て最終的に決定する。
中島1号幹線雨水排水路整備の国道17号横断部は、延長約25m区間基本設計。幅3300o×高さ2100oのボックスカルバートを推進工法で敷設する計画。実施設計を22年度に行い、23年度の築造工事着手に向け準備を進める。
高崎線横断部の修正設計は、立坑の位置や敷設延長に変更が生じる可能性があることから予算計上した。委託時期は検討中となっている。
当初計画では雨水幹線のほか、上水道管、汚水管を同時に31・5m敷設、雨水幹線はφ2400oのコンクリート推進管を使用する。上水道管はφ350oのさや管とさや管内にφ200oのダクタイル鋳鉄管(GX型)を敷設し、下水道管はφ250oのコンクリート推進管を予定していた。工法は雨水幹線が泥濃式推進工法、上水道管および汚水管は泥土圧式推進工法。線路南側に9200o×8800oの発進立坑、北側に7600o×8800oの到達立坑を設置、発進・到達共に長さ14・5mの鋼矢板で築造する方針となっていた。
下栗須地内の汚水管設計はJR八高線、主要地方道藤岡大胡線に挟まれた住宅地において約1300mを対象に実施する。第2四半期の委託が見込まれる。敷設する汚水管の必要口径は200o、開削で敷設する計画。ボーリング調査は実施しない。