トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

西日本建設新聞社
2021/02/26

【熊本】宇土半島南側を経由 熊本天草幹線道路宇土〜三角ルート

 九州地方整備局は、ルート帯3案で比較検討していた熊本天草幹線道路の宇土〜三角区間について、宇土半島の南側を経由する別線整備案に絞り込んだ。整備費用は最大約750億円。今後、国土交通本省が案を正式決定し、新規事業採択時評価の手続きに移る。
 18日に福岡市で開かれた社会資本整備審議会道路分科会九州地方小委員会(委員長・円山琢也熊本大学くまもと水環境・減災研究教育センター准教授)でルートの選定理由など対応方針案を説明し、妥当と判断された。
 宇土〜三角区間は、整備が進む宇土道路の(仮称)網田IC(宇土市上網田町)と、2018年に開通した三角大矢野道路のみすみIC(宇城市三角町三角浦)までが対象。現国道57号を改良する案と新たに別線を整備する2案(中央ルート、南側ルート)で検討し、地域意見などを踏まえた結果、南側ルートは、国道57号や国道266号の災害時代替路、熊本市の第三次救急医療施設までの時間短縮などの点で他2案より総合的に優れているとした。
 延長約13`、2車線の自動車専用道路(設計速度80`)。整備に要する費用は約700〜750億円を見込み、道路構造は切土・盛土を基本に、河川や鉄道を跨ぐ区間は橋梁、標高が高い区域はトンネルを想定している。
 ICは、起終点にハーフICを設置して網田ICとみすみICをフル化するほか、熊本市方面の市場や市街地、周辺集落、第三次救急医療施設、地域の防災拠点などにアクセスしやすい位置に2カ所の中間ICを検討する。
 18日の委員会では、住民・観光客の安全性や利便性について、国交省熊本河川国道事務所の鈴木学所長が「非常に長い距離の2車線道路なので、土工バランス等を考えながら、今後、追い越し区間も設置できるよう検討していきたい」と述べた。

提供:西日本建設新聞社
公式フェイスブックページ:「記者 建設探訪