石川県健康福祉部は新年度、県立高松病院管理診療棟(かほく市内高松地内)の建て替え事業について、現在施工中の第2期工事(診察〈外来〉棟ほか)を今秋に完成させるとともに、第3期工事(エントランス棟ほか)に新規着手する。21年度実質当初予算案には同事業費として、債務を含め総額17億5300万円が盛り込まれた。
老朽化、狭隘化が著しい管理診療棟は、現在地で外来診察などを続けながら段階的に整備。建設規模はS造一部RC造3階建て延べ約6900平方メートルで、23(令和5)年度の全体完成を見込む。
新年度中に取り掛かる第3期工事では、エントランス(受付)棟S造2階建て延べ670平方メートルと、S造平屋建て23平方メートルの付属建物(渡り廊下)を建設する。一方、第1期で整備された検査棟・リハビリ棟・中央渡り廊下、研修・管理棟は供用済み。第2期による診察棟及び付属建物(リハビリ棟渡り廊下)については、表・豊蔵・小倉特定建設工事共同企業体の施工で鋭意進み、工期は10月29日まで。
実施設計はT・O・N・E(意匠)、小西建築構造設計(構造)、ムラシマ事務所(設備)。
なお、外来部門の機能強化を図る第2期工事の完了により、認知症や発達障害をはじめとする精神科医療の中核病院にふさわしい施設となることから、病院名称を変更。新たな外来での診療開始(11月からの診察棟供用時)に合わせ「県立こころの病院」に改称する。