野田市は、3月1日開会の3月定例議会に上程する2021年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計は、前年度当初比1・2%減の509億7200万円。うち、普通建設事業費は、同15・1%減の46億354万3000円。主要事業は、鈴木貫太郎記念館再建に向けた検討、総合公園スケートボードパーク改修事業、連続立体交差事業、愛宕駅西口駅前広場等整備事業。
鈴木貫太郎記念館については、補強が困難となっていることから再建について検討するため、学識経験者、地元関係者、記念館副館長、市長、教育長などで構成する「鈴木貫太郎記念館建設準備委員会」を設置。建設候補地、施設規模など整備基本構想案を策定するとともに、財源確保に向けて国等への要望活動を展開する。事業費は10万円。
総合公園のスケートボードパークは、整備から13年が経過。地盤沈下によるコンクリート表面のひび割れなどが生じていることに加え、今後の利用者増が予想されることから、特殊滑走面(障害物)の設置や高強度コンクリートによる全面的な修繕工事を実施する。
連続立体交差事業には5億4780万円を確保。東武野田線のうち愛宕駅と野田市駅を含む約2・9km区間において高架化を推進しており、高架切り替えに伴う仮線撤去工事、野田市駅下り線側ホームの整備、高架下交差道路の整備を進め、23年度末の事業完了を目指す。
愛宕駅西口駅前広場等整備事業に3億1340万円を計上。連続立体交差事業と整合を図りながら愛宕駅西口に約3100uの駅前広場を整備する計画。引き続き市土地開発公社が先行取得した用地の買い戻しを行うとともに、駅前広場の一部造成工事(地盤対策)に着手する。
そのほか、清水公園駅東地区保育所施設整備事業補助金(事業費1億6960万円)、保育所空調設備改修事業(花輪保育所・木間ケ瀬保育所空調機器改修工事、清水保育所保育室・厨房空調機器改修設計)、阿部沼第1排水区六丁四反水路調整池整備(掘削工事)、野田市駅西土地区画整理事業(都市計画道路野田市駅前線と現況道路の接続・ライフライン整備等、事業費6億9290万円)、準用河川くり堀川整備事業(延長12m改修工事等、事業費4290万円)、関宿地区における土地区画整理事業等の検討(業務代行方式による組合区画整理の施行に向けた事業調査)、消防団分団器具置き場等建設費(19分団2部の新築および解体撤去工事)、(仮称)高速鉄道東京8号線八潮・野田市間整備検討調査(事業費40万円)、関宿クリーンセンター解体事業(跡地利用検討等)を推進する。
また、水道事業会計は、前年度当初比3・3%減の47億5136万円。
下水道事業会計は、同5・1%減の58億172万8000円。阿部沼雨水幹線整備に1億6240万円を充て、調整池築造工事などを実施。さらに、南部1号幹線整備に1億3290万円を投入し、雨水幹線築造工事などを行う。