日本工業経済新聞社(群馬)
2021/02/25
【群馬】玉村町の21年度当初予算案
玉村町(石川眞男町長)は25日、2021年度当初予算案を明らかにした。建設事業の目玉は社会体育館の長寿命化改修事業で4億1001万円を確保。道路事業は町道103号線および町道106号線の改良事業へ合わせて1億700万6000円を計上している。高崎玉村スマートIC周辺工業団地のアクセス道路や配水管敷設工事の実施設計などに向けて1937万6000円を盛り込んだ。消防団再編に伴う上陽分団詰所建設事業は、実施設計に着手する。
会見に臨んだ石川町長は「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で大変厳しい状況の中、『町民の命と暮らし』を守ることを最優先に、これまでの行政サービスの水準を下回ることのないように予算編成を行った」と説明した。一般会計の総額は対前年度比7・3%増の117億円。普通建設事業費は社会体育館長寿命化事業により、対前年度比33・7%増の11億3270万9000円(構成比9・6%)となっている。
社会体育館の長寿命化改修事業は、老朽化への対応工事をメインとし、トレーニングルームへの空調設備導入を実施する。単年での完了を目指しており、年度明けにも一般競争で工事を公告。現状では、空調工事を含めた一括発注を行う方針で検討が進められている。
町道103号線および町道106号線は、用地買収をメインに事業推進を図る。このほかの道路関連事業は道路補修計画推進で1億円を計上。橋梁長寿命化計画や新橋建設促進化事業など道路施設全般に関わる事業費として総額2億8190万9000円を投じる。
高崎玉村スマートIC周辺地区まちづくり事業(工業団地造成事業)は、20年度に県との役割分担などに関する調整がまとまった。町は周辺の道路整備や配水管敷設を担当、21年度はこれらの実施設計などに取り組む。
消防団再編実施計画の第1期再編に位置付けられた上陽消防団は建設に着手する。第9分団と第10分団を統合するもので、2階建ての施設を想定。実施設計の委託料などで434万5000円を確保した。
道の駅玉村宿駐車場拡張事業は4825万6000円を確保した。拡張に向けて用地買収を実施する。
農業振興は、年度内完了を目指している川井地区の用水路整備や、上茂木・下茂木地区の用水路改修に着手するため、小規模農村整備事業費3170万1000円を計上した。さらに、農業振興地域整備計画の策定事業費700万円も確保している。