柏市は、26日開会の第1回定例議会に上程する2021年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計の規模は、前年度当初比2・4%増の1415億円。うち、普通建設事業費は同0・7%増の162億3449万9000円。(仮称)柏北部東地区新設小学校整備事業に総額70億4300万円の2か年継続費を設定。さらに、保育のあり方検討に312万8000円を計上するとともに、22年度までを期間とする限度額310万円の債務負担行為を設ける。単年度事業では、児童相談所設置調査事業に1670万1000円を盛り込む。水道事業会計では、水道部庁舎解体・建設工事費などを計上。
(仮称)柏北部東地区新設小学校は、柏たなか駅周辺の児童増加に対応するため、船戸1―7―1ほかの敷地面積約2万7000uに建設し、23年4月に開校する。一般競争入札による工事発注を検討しており、6月議会で工事契約について承認を求め、7月に着工、23年2月の完成を予定。
建物は、RC造一部SRC造4階建て、建築面積6100u、高さ21m。延べ床面積は、校舎棟1万3110u、体育館棟2775u、その他115uの計画。基本・実施設計については、豊建築事務所に委託している。
関連して、同校へのこどもルーム設置に総額4億4500万円の2か年継続費を設定する。
児童相談所設置調査事業では、児童相談所の設置に向けて整備計画を策定するほか、庁内検討会などを実施する。
保育のあり方検討においては、今後の保育需要を予測し、あり方を検討するとともに、公立園および私立園の役割を整理。公立園の役割や施設の耐用年数を見据え、施設整備方針を決定する。
そのほか、学校施設大規模改修事業(小学校1校の設計)3650万円、柏北部中央地区土地区画整理事業負担金1億1541万2000円、文化施設の修繕等(アミュゼ柏外壁塗装・屋根防水・空調設備改修、市民文化会館舞台昇降装置修繕ほか)1億2913万9000円、リサイクルプラザ長寿命化外壁・防水工事1億9195万円、JR柏駅・北柏駅・南柏駅ホームドア設置補助金4億2000万円、柏北部地区公園2か所整備1億5999万2000円、きつね山歴史公園整備9659万9000円、都市公園の遊具更新1億2531万5000円、道路改良5億4595万3000円。
継続費は▽田中中学校教室不足対策(校舎整備設計)=3か年総額1億9200万円▽小学校長寿命化改良設計=2か年総額9600万円▽高田近隣センターリノベーション設計委託=2か年総額4500万円▽橋梁の長寿命化=3か年総額7億2000万円▽金山落支水路改修事業=2か年総額6000万円――を設定している。
病院事業会計は前年度当初比3・6%増の約6億1100万円。資本的支出の建設改良費は約9000万円。
水道事業会計は同7・7%減の133億100万円。資本的支出の建設改良費は約51億4100万円。水道部庁舎解体・建設工事のほか、配水管布設工事、配水管改良工事、水源地設備更新工事などを推進する。
下水道事業会計は同1・6%減の161億8800万円。資本的支出の建設改良費は約26億8300万円。内容は、公共下水道管渠建設、桝設置など。
北柏駅北口土地区画整理事業特別会計の規模は、同28・7%減の11億4700万円。