新潟県議会2月定例会は22日開会し、花角英世知事が提案理由説明を行った。
20年度の一般会計補正予算577億8002万7000円および21年度一般会計予算の総額1兆4073億5000万円など43議案を上程した。
冒頭、花角知事は今冬の豪雪対応に触れ「除排雪作業を終日繰り返し行ったため、例年に比べ経費が増大。広範囲で農業用施設等に被害が生じ、関係大臣に対し財政支援を要望した」と説明。
一段加速した防災・減災対策では「強靱な安全安心な基盤整備について、国は昨年12月の防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策を決定。災害から命と暮らしを守るため、有利な財源を最大限に活用し、河川改修をはじめとする治水・土砂災害対策や道路の老朽化対策、ため池の防災・減災対策などを集中的に実施する」と力を込めた。加えて、県防災アプリを新たに河川の水位や土砂災害危険度などリアルタイム情報を一元的に確認できるよう改修し、情報提供の強化に努める。洋上風力発電に関し「村上市・胎内市沖については21年度の有望な区域の選定に向けた最終的な調整を進めている」と述べ、その他の候補地域も地元市町村や事業者と連携し、検討するとした。また、新型コロナウイルス対策と社会経済活動の維持を挙げた上で「医療提供体制の整備に全力で取り組むとともに、経営に支障が生じている中小企業者に事業継続応援金の拡充など資金繰り対策を強化する」と重ねて強調した。
2月県議会は26日の代表質問から論戦に入り、3月25日までの会期32日間の日程で開かれる。