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建通新聞社(中部)
2021/02/24

【三重】鈴鹿市 白子中央排水区内に「白子中央雨水ポンプ場」を新設

  鈴鹿市は、北勢沿岸流域下水道関連鈴鹿市公共下水道の雨水対策として進める白子中央排水区内に、新たに「白子中央雨水ポンプ場」の新設を計画している。白子駅周辺地区の浸水対策として計画しているもので、第47回鈴鹿市都市計画審議会で鈴鹿都市計画下水道の変更として議案が審議され、原案通り承認された。今後、都市計画決定手続きを経て、順調に進めば2024年度ごろの工事着手を目指す考えだ。
 建設計画地は、白子1丁目の近鉄名古屋線東側の林昌寺の南側で、現在駐車場などとして利用されている区画。面積は約2200平方b。計画処理能力は、毎分221d。集中管理で操作する。総事業費は13〜15億円を見込んでいる。
 白子中央排水区(約80f)では、国道23号より西側の排水区域外から雨水が既設水路を通じて白子中央排水区へ流入しており、白子駅周辺で浸水被害が集中して発生している。雨水の流れは、東側から流れる新生川が北側から流れる栗真川に合流して、さらに南側を東西に流れる白子川に流れ込み、伊勢湾に排水される。しかし、台風や高潮などで潮位が高くなると逆流が起き、04年、12年には大規模な浸水被害が発生した。排水対策として、潮位が高くなる場合には、白子川と合流する手前の栗真遮水ゲートで遮断し、隣接する既存の白子第三排水機場でくみ上げて、道路下の管渠で強制的に伊勢湾に放流している。また、近鉄線東側の新生公園の地下には雨水貯留池を設置しており、一時的に雨水を貯留している。
 既存の白子第三排水機場は、1965年建設で、当時の農林水産関係事業の基準で設置しており、耐震性や耐津波性などの耐久性を有していない。また、地元の管理者による人的操作を行っている現状がある。処理能力は毎分160d。所在地は白子1ノ6109ノ6。新ポンプ場完成後に解体・撤去する計画。
 都市計画下水道の変更では、現計画の中の「その他の施設」に同ポンプ場を追加する。区域などの変更はなし。
 今後のスケジュールは、2020年度中に都市計画決定手続きを進め、21年度に都市計画法、下水道法に基づく事業計画変更の手続きを行う。事業については、22年度に基本設計、23年度に実施設計、24年度中の工事着手を目指す。

提供:建通新聞社