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日刊建設タイムズ社
2021/02/22

【千葉】下水道事業で経営戦略案/東金市/農集3地区を公共下水道に接続/建設改良費に約10億円

 東金市建設部下水道対策課は、2021〜30年度の10か年を計画期間とする公共下水道事業および農業集落排水事業の経営戦略案をまとめた。農業集落排水事業の上谷地区、嶺南・正気西部地区、松之郷地区の3地区について、34年度までに施設を廃止し、公共下水道に接続する。10か年の建設改良費は公共下水道事業6億7025万3000円、農業集落排水事業2億8854万6000円を見込む。
 経営方針では、持続可能な汚水処理対策を推進するため老朽化対策などに取り組み、▽市域の汚水処理施設整備率の向上▽持続可能な汚水処理システムの構築に向けた計画的な取り組み▽公共用水域の保全を目的とした目標水質の達成――を目指す。
 投資財政計画では、15年度に策定した「東金市汚水適正処理構想」で、34年度までに市内3地区の農業集落排水を公共下水道に接続する計画としており、最適な施設配置に向けて推進。施設の大規模修繕や更新工事においては、年次計画で投資額の平準化を図り、管渠・処理場などに係る新規投資についても、整備優先順位の見直しや新技術によるコスト縮減など事業の平準化を進める。また、処理区の整備が概成した段階で、コンセッション方式の導入など民間資金・ノウハウの活用を検討する。
 一方、農業集落排水事業では、34年度までに4汚水処理施設のうち、上谷地区、嶺南・正気西部地区、松之郷地区の汚水処理施設を廃止して公共下水道に接続する。このうち上谷地区は1998年度に最初に供用を開始した地区で、施設の老朽化が進んでいるため、公共下水道への接続までに必要な修繕を行う。
 同市の公共下水道は85年に供用を開始。処理区域内人口密度は30・7人/ha。処理区は1処理区で、処理場は東金市浄化センター1か所。下水処理は、東金市浄化センターで水処理から汚泥処理までを一式で行っている。また農業集落排水事業は、98年度に供用を開始。処理区域内人口密度は18・7人/ha。処理区は4処理区。処理場は上谷クリーンセンター、嶺南・正気西部クリーンセンター、松之郷排水浄化センター、福岡クリーンセンターの4か所。
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