草津市は19日、一般会計523億円、特別会計331億6210万円―から成る総額854億6210万円の2021年度当初予算案を発表した。一般会計の対前年度比は、2・4%、12億7000万円の減、総額も同2・2%、18億9980万円の減。この内、普通建設事業費は58億4650万6千円で同26・1%、20億6775万4千円減少している。
主な事業は、小・中学校大規模改修費に3億5563万円を計上、志津南小学校大規模改造2期工事修正設計業務、松原中学校体育館大規模改造工事など耐震対策を行う。また常盤団地長寿命化事業費として3億2531万円を盛り込み、建設から約40年が経過し、給排水管等の更新や耐震性、断熱性の向上などの全面的改修により団地の長寿命化を図る。新火葬場整備費5461万円は、21年度に栗東市と共同で基本計画の策定およびPFI導入可能性調査を進める。草津川跡地整備費・公園運営費1億4185万円は、草津川跡地利用基本計画に基づき、区画ごとに順次公園整備を実施しており、17年度に供用を開始したai彩ひろば、de愛ひろばについて指定管理者による管理を行っている。21年度は、次期整備区間である区画6の整備に係る用地取得に向けて、栗東市とともに県との調整を進め、区間4のJR琵琶湖線上部の道路拡幅整備に向けて、県と詳細設計を行っていく。東海道沿道無電柱化整備費1719万円は、無電柱化本体工事実施設計と上水道支障移転実施設計を進める。
また、昨年にPFIで進めた(仮称)草津市第二学校給食センター整備費・運営費は、12億8456万円を計上、20年度に引き続き施設の建設工事を行い施設完成後の21年度3学期から給食センター方式による中学校給食の提供を開始する。(仮称)草津市立プール整備費には17億5741万円を投入。25年度開催予定の第79回国民スポーツ大会および第24回全国障害者スポーツ大会の水泳競技会場として、また大会後においても「スポーツ環境の充実」「新たなにぎわいの創出」「スポーツ健康づくりの推進」の実現を図るための施設として、先の入札で落札した前田建設工業グループが整備を進めていく。
さらに、同市は第6次草津市総合計画の将来ビジョンである「ひと・まち・ときをつなぐ絆をつむぐふるさと健幸創造都市草津」では、人と人、人から地域、まちへと繋がりが広がることで、生まれる絆をつぐむことで、草津市が時を重ねても、誰からも愛されるふるさとを目指す。
草津市の主な予算概要は次の通り(▼は新規)。
◎未来を担う子ども育成プロジェクト
▽民設児童育成クラブ施設整備費補助金=750万円(民設民営による児童育成クラブ開設を支援)
▽認定こども園整備費(矢倉・常盤)=4億2757万8千円(〔仮称〕矢倉認定こども園整備事業〔22年度開園、利用定員100人予定〕施設整備工事費2億4046万2千円など、常盤こども園整備事業〔20年度開園、利用定員85人〕施設整備工事費1億0187万7千円など)
▽小・中学校大規模改修費=3億5563万4千円(松原中学校体育館大規模改造工事3億1993万4千円、山田小学校非構造部材改修T期工事、新堂中学校体育館トイレ改修工事修正設計業務、松原中学校トイレ改修工事実施設計業務、志津小学校体育館・老上中学校各トイレ改修工事、笠縫東小学校グラウンド改修工事実施設計業務など)
▽(仮称)草津市第二学校給食センター整備費・運営費=12億8456万円(延床3100平方b、給食センター建設工事費・監理費等10億4359万2千円など)
▽学校ICT環境充実費=1億2963万7千円(教育ネットワーク環境整備1129万4千円など)
◎地域の支え合い推進プロジェクト
▽常盤団地長寿命化事業費=3億2531万2千円(A棟〔築昭和53年〕工事費3億1428万7千円、B棟〔築昭和55年〕実施設計費152万1千円など)
◎にぎわい・再生プロジェクト
▽創業支援補助金=110万円(個人等〔創業準備者〕の創業・起業に要する初期経費の一部支援)
▽草津市産業振興計画策定費=53万3千円(草津市産業振興計画策定)
▽道の駅草津リノベーション構想策定費=744万2千円
▽馬場山寺基盤整備費=1026万5千円(換地計画素案作成等委託費980万円など)
▽地域再生推進費=311万1千円
▽東海道沿道無電柱化整備費=1719万4千円(無電柱化実施設計費1125万4千円、上水道支障移転実施設計費594万円)
▽草津川ハイライン事業費=379万8千円(シティセールスの実施など)
▽南草津プリムタウン土地区画整理事業費補助金=9172万9千円(区画街路用地費・築造費8705万4千円、埋蔵文化財調査費467万5千円)
▽草津駅西口自転車駐車場建替事業費=1956万円(自転車利用需要調査業務委託費404万2千円、西口駐輪場〔建替〕基本設計費821万5千円、仮設駐輪場実施設計費730万3千円)
▽草津川跡地整備費・公園運営費=1億4185万8千円(区間4JR琵琶湖線上部実施設計費2323万2千円、区間6用地鑑定料等676万6千円など)
▽(仮称)草津市立プール整備費=17億5754万1千円(PFIサービス購入料〔設計等〕15億3694万5千円、道路付替等整備費2億0644万4千円など)
▽史跡草津宿本陣整備費=489万1千円(整備基本計画の策定)
▽史跡芦浦観音寺跡整備費=1648万8千円(基本設計業務委託費521万4千円など)
◎暮らしの安全・安心向上プロジェクト
▽新火葬場整備費=5461万4千円(基本計画策定、PFI導入可能性調査など)
▽環境基本計画重点事業推進費=302万円(環境イノベーションなど)
▽自然環境保全地区危険木調査費=343万2千円(17地区)
▽地球冷やしたいプロジェクト推進費=133万6千円(エコアクション推進事業78万1千円など)
▽道路整備プログラム策定費=623万7千円(基本調査業務委託費)
▽大江霊仙寺線(南笠工区)整備費=5346万5千円(その1区間工事協定〔橋梁上部、本体築造、舗装工事費〕1633万7千円、その2区間詳細設計他業務委託費3640万円など)
▽緊急浚渫推進事業費=800万円(実施設計費400万円、伐採業務委託費400万円)
▽ロクハ浄水場浸水対策費=4902万7千円(1段取水ポンプ場浸水対策工事費4283万4千円、詳細設計費619万3千円)
▽北山田浄水場耐震補強費=2718万6千円(配水施設耐震補強工事費)
◎行財政マネジメント
▽働き方改革推進費=1501万9千円(RPA・AI―OCR導入・運用費493万円など)
◎土木費
▽道路維持補修費=5億5036万2千円(橋梁等長寿命化修繕費1億0313万7千円、舗装修繕費1億0340万円など)
▽泥新設改良費=2億1811万円
▽河川改修費=725万3千円
▽河川維持補修費=2775万2千円
提供:滋賀産業新聞