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建通新聞社四国
2021/02/19

【徳島】県 公共事業費1000億円超の当初予算案発表

 徳島県は2021年度当初予算案を発表した。一般会計総額は5147億0100万円で、前年度当初と比べ1・8%増。国の補正予算に即応し、「新型コロナ」「人口減少」「災害列島」の三つの国難打破に向け、1月補正予算(56億円)と2月補正予算案(375億円)とを合わせ史上最大の危機を切り抜ける「3つの国難打破!15か月予算」として編成し、切れ目なく施策を展開する。15か月予算の規模は5577億8800万円となり、前年度の14か月予算と比べ6・4%増。当初予算とともに飯泉嘉門知事の就任後最大規模となる。公共事業予算は1006億円で06年度以来15年ぶりに1000億円を超えた。
 三つの国難に向けて、新型コロナ対策には288億円(以下15か月予算ベース)を配分。▽業と雇用▽暮らしと命▽学び−を守るなど、感染症の克服と社会経済活動の両立を図る。二つ目の人口減少対策には1018億円を配分。ローカル5Gプロジェクトの加速やサテライトオフィス誘致強化による「都市から地方への人の流れ」を加速するなど、デジタル社会の実装と地方創生の新次元展開を図る。三つ目の災害列島対策には1654億円を充て、国の防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策に呼応した公共事業、脱炭素社会の実現加速や気候変動への適応など、県土強靱化加速と安心して暮らせる社会の実現を図る。
 防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策に呼応した公共事業予算は、県単独維持補修費を含め総額1006億円を確保。前年度の14か月予算と比べ8・3%増(77億円増)とした。公共事業予算が1000億円を超えるのは06年度以来15年ぶり。また、県単維持補修費も過去最大だった77億円をキープした。この他、デジタル社会実装関連予算に38億円、グリーン社会構築関連予算に460億円、地方創生・第2幕関連予算576億円を15か月予算に、また、ゼロ予算で取り組む徳島発!スマート予算事業とデジタルトランスフォーメーション(DX)を組み合わせた「ゼロ予算×DX」を展開し、WITHコロナ時代を乗り越え、アフターコロナを見据えた未来への取り組みを推進することにしている。
提供:建通新聞社