日本工業経済新聞社(群馬)
2021/02/18
【群馬】富岡市の21年度当初予算案
富岡市(榎本義法市長)は18日、2021年度当初予算案を発表した。注目の子育て健康プラザ建設へ工事費と設計監理委託料を合算した1億3920万円を計上。23年3月の完成に向け工事に着手する。このほか、中高瀬観音山遺跡整備基本設計策定事業5475万円、上信電鉄新駅調査検討事業472万円、北部運動公園東ゾーン長寿命化計画策定事業792万円、富岡倉庫関連整備には総額5億2659万円、市道5476号線道路新設整備7360万円を確保した。
榎本市長は「子育て健康プラザ建設などに優先的に予算配分した」と話した。一般会計の総額は前年度比9・3%減の201億6000万円。普通建設事業費は16億8897万3000円(構成比8・4%)。防災無線デジタル化など大型事業の完了に伴い前年度比57・7%減となった。
子育て健康プラザは、市保健センターの敷地5324・3uに建設する。新施設はS造またはRC造2階、最大3階建て、延べ床面積2800u以内。構造、階数、延べ床面積など詳細は高橋建築設計事務所(前橋市)が7月30日の履行期限で進めている設計業務で検討中。市保健センターの全機能と子育て世代包括支援センター、あい愛プラザにある児童福祉機能の一部を集約する。このほか、新たな機能として自由に遊べる空間や絵本・児童書など子ども向け図書専用スペースも整備する。
中高瀬観音山遺跡整備は中高瀬、下高瀬、岡本地内の上信越自動車道の南北に広がる約21・6ha区域で行う。ガイダンス施設や駐車場、あずまやなどの整備を行う。
上信電鉄新駅調査検討事業は一ノ宮駅と神農原駅間で計画する新駅建設に向け、候補地選定や測量などを実施する。
北部運動公園東ゾーン長寿命化計画策定事業については、陸上競技場周辺の約9万7000u区域にある遊具や駐車場、トイレなどを対象に策定する。
富岡倉庫関連整備費の内訳は2号倉庫整備工事に3億3988万円、非常用設備等設置および広場整備工事1億8671万円。2号倉庫整備は耐震補強工事などを実施。非常用設備等設置および広場整備については、受水槽や非常用電源などを設置するほか、広場整備、屋外トイレの新設を行う。
市道5476号線新設整備費には工事費のほか、建物補償費や用地買収費、電柱移設補償費などが含まれている。工事は落蓋式側溝敷設工や路盤工を行う。
このほか◇史跡旧富岡製糸場乾燥場他保存整備事業=1億3398万円◇青井田橋橋梁長寿命化修繕工事=2666万円◇諸戸橋橋梁長寿命化修繕設計=1252万円−などを盛り込んだ。