トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2021/02/19

【滋賀】彦根市 清掃センターの焼却施設大規模修繕

 彦根市は、清掃施設の延命化に向けて、野瀬町地先のごみ処理施設「清掃センター」内「焼却施設」について、21年度(令和3年度)から3ヵ年かけての大規模修繕に取り組む。事業費は債務負担を含め総額33億3900万円で、うち工事分32億9000万円で年度明け4月にも参加資格「清掃施設工事」で一般競争入札の発注を公告し、5月にも入札したい考えだ。なお工事は分離せず1本で、工事監理も3ヵ年計4900万円の発注を同時期に行う。
 事業に向け3月市議会提案の当初予算案に、(仮称)ごみ焼却場長寿命化改修工事費の21年度(令和3年度)当年度分13億1600万円と債務負担限度額19億7400万円(21〜23年度)、工事監理委託料当年度分1062万円と限度額3838万円(同)―をそれぞれ計上している。
 大規模修繕を行うごみ焼却場(野瀬町279―1)は、機械化バッチ・ストーカ方式・処理能力8時間当たり30dを3炉備えた処理能力1日当たり90dの焼却施設で、バグフィルタ・消石灰噴霧装着(塩化水素除去)・活性炭噴霧装着(ダイオキシン除去)の排ガス処理設備、ばいじん処理設備(薬剤による重金属固定)も備える。竣工は昭和52年で平成13年に改良。
 今回の大規模修繕では老朽化に伴う損傷の激しい箇所は大規模に、改良済みや軽度の損傷箇所は簡易に、各所の能力が一律に近づくよう修繕し施設の延命化を図る。なお、長寿命化計画を受けての劣化診断と修繕計画策定は環境技術研究所(京都市中京区)が担当している。
 彦根市清掃センターは場内にごみ焼却場のほか、5時間当たり7・5dの熱風溶融圧縮方式プラスチックごみ減容装置(昭和63年竣工)、5時間当たり50dの粗大ごみ処理場(昭和54年)、缶選別圧縮装置(平成9年)、びん選別装置(平成2年)、ペットボトル圧縮梱包装置(平成13年)、容器包装プラスチック資源化施設(民設・民営)、管理棟、1日当たり156klの衛生処理施設(所在・開出今町1330、昭和53年竣工)―を備えるが、今回の大規模修繕の対象とするのはごみ焼却場のみ。

提供:滋賀産業新聞