一般会計は過去最大の1011億6000万円で過去最大
新規に小中学校の長寿命化に着手
松本市は、2021年度当初予算案を2月17日の記者会見で発表した。一般会計は、過去最大規模となる1011億6000万円(前年度比116億5000万円・13.0%増)を計上した。20年度当初が骨格だったこともあるが、基幹博物館建設や美術館改修といった大型事業が本格化するほか、中核市移行やコロナ対策の影響で大幅増となった。
新規の建築関連事業は、小中学校施設の長寿命化改良事業、奈川診療所施設整備事業、社会体育館大規模改修事業などが注目。小学校は4889万円を予算化し、梓川小学校と菅野小学校の設計を行う。中学校は3190万円を計上し、高綱中学校の劣化度調査および丸ノ内中学校と開成中学校の耐力度調査を実施する。
奈川診療所は老朽化に伴い、奈川地域づくりセンター隣へ移転新築する。施設規模はS造平屋、延べ約215uを想定。21年度は実施設計委託955万円と地質調査委託354万円を予算化した。社会体育館大規模改修事業は、梓川体育館の調査委託473万円、南部体育館の改修工事4884万円を行う。
博物館は34.8億、美術館改修は18.5億
本格化する大型事業は、基幹博物館が21年度分の工事費に34億8352万円、美術館の大規模改修が工事費18億5042万円を盛った。
土木関連は、橋梁長寿命化事業(防災安全)で12橋の修繕工事と2橋の補修設計に計1億5320万円、雨水渠改良事業に1億1500万円、松本波田道路に2カ所のIC整備に向け、工事測量委託1955万円と用地測量委託2550万円、まきば山荘跡地整備事業に4716万円―など。
普通建設事業費は、151億6294万円(前年度比30億7505万円・25.4%増)で、内訳は単独103億1180万円(同30億4440万円・41.9%増)、補助48億5114万円(同3065万円・0.6%増)となった。
特別会計は農業集落排水事業1億0511万円(同0.1%減)、松本城6億7701万円(同5.7%減)など、11会計で計521億1327万円(同6億9821万・1.4%増)。企業会計は、水道事業84億9486万円(同2.4%増)、下水道事業124億3278万円(同0.4%減)など4会計で計271億3027万円(同3073万円・0.1%増)とした。
提供:新建新聞社