岡山県は15日、2021年度当初予算案を発表した。「行き活き岡山」の実現に向けて、平成30年7月豪雨災害からの復旧・復興など必要な分野や事業へ予算を振り向けた。一般会計は対前年度比1・8%増の7598億2600万円を計上した。
投資的経費は、公共事業費等が9・9%減の670億4000万円、国直轄事業負担金が12%減の105億7900万円、災害復旧事業費が13・7%減の65億0100万円の計841億2000万円。この額と発注が21年度となる国の補正に呼応した20年度の経済対策補正時の約209億円を加えた投資的経費の総額は約1050億円で、20年度当初予算時の約940億円に比べると実質上約110億円の増額となる。
特別会計は7・4%減の4201億1600万円。企業会計は5・3%減の200億6200万円。予算総額は対前年度比1・8%減の1兆2000億0400万円。22日開会の2月定例会に上程する。会期は3月19日まで。
主な建設関連事業への予算としては、豪雨災害関係予算として88億円を計上、このうち、59億8070万円で末政川、砂川、高梁川などの堤防整備、橋梁架け替えなどを実施する。河川激甚災害対策特別緊急事業と河川災害復旧等関連緊急事業の1月末現在の進捗率は用地取得率が86%、工事進捗率が33%の状況。
この他、特別名勝保存整備など岡山後楽園の魅力づくりに1億6096万円、電源二重化など防災・危機管理センター等強靭化事業に9926万円、エネルギーセンター棟新築など県庁舎耐震化整備事業に51億6855万円、公共施設の老朽化対策を計画的に推進するための公共施設マネジメント推進事業に6億3000万円、道路防災DX(デジタルトランスフォーメーション)事業に1669万円など。
「提供:建通新聞社」