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滋賀産業新聞
2021/02/15

【滋賀】近江八幡市の2021年度当初予算案

 近江八幡市は12日、3月定例会に上程する当初予算案を公表した。
 今回の予算は、コロナ禍により今年度に多額の財政調整基金からの繰り入れを行っていることや税収が落ち込むなど厳しい財政状況であることから、ふるさと納税等の歳入確保を図るとともに、ふるさと応援基金等の特定目的基金を活用した予算編成とし、その中でも市民の命を守るため新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を最優先するとともに、皆が希望を抱き活力を注げるような政策を展開していくための必要経費を措置、コロナ禍においても市民サービスの低下を招かないよう細心の注意を払いながら持続可能な行財政運営を念頭に各種事業の選択を行った。
 具体的にみると、一般会計は328億8000万円で前年度予算額に対し10億8000万円減、特別会計は157億0980万円で前年比2億9500万円減、企業会計は224億0519万円でこちらも7億2291万円減となった。
 歳出内訳を見ると、普通建設事業費は20億5482万円と今年度37億7939万円から17億2456万円減額(マイナス45・6%)、竹町都市公園整備事業の前倒し実施や桐原東認定子ども園整備事業等、大型工事が完了したことから縮小となった。なお、最重要事業であるし庁舎整備工事事業費は来年度補正予算で計上する。
 主な事業を見ると、新規事業として安土町総合支所庁舎の耐震補強工事費として1億7432万円を計上。5月頃に工事発注を行い、22年5月頃の完成を目指していくこととなりそうだ。ブレース工法で耐震性を高める補強工事を中心に、市の防災拠点施設として安全に資する各種工事を実施する。その他、介護施設等整備事業として1億9540万円、安土文芸の郷公園施設長寿命化整備事業として5354万円、土地改良事業費3043万円、商工業振興事業費3000万円―などが予算化される。
 
 近江八幡市21年度当初予算案の主な内容は次の通り。

◎一般会計
▽ふるさと応援事業=21億1732万円
▽沖島光通信ケーブル維持管理事業=113万円
▽公共用地処分事業=606万円(公共目的がなくなった遊休地や事業残地等の処分)
▽SDGs推進事業=283万円(SDGsの目標達成に向け、行政と民間事業者、市民がパートナーシップを発揮し、持続可能な近江八幡市の実現に向けて連携して取り組んでいく体制の構築)
▽まち・ひと・しごと創生事業(CCRC推進事業)=635万円(安寧のまちづくり基本計画の推進)
▽ビジターズプロモーション事業=391万円
▽シティプロモーション事業=6430万円(市の魅力を全国に発信する)
▽オープンガバナンス推進事業=385万円(地域の課題についてプラットフォームを活用し課題解決を図る)
▽自治コミュニティ活動支援事業(地域まちづくり支援事業)=1億2006万円
▽自治コミュニティ活動支援事業(がんばる自治コミュニティ事業)=400万円
▽自治コミュニティ活動支援事業(自治ハウス整備事業)=1975万円
▽安土未来づくり事業=252万円(シティプロモーションの実施)
▽沖島離島振興事業=3812万円
▽コミュニティセンター整備事業=353万円(旧金田コミュニティセンター跡地の境界確定を実施)
▽入札契約管理事業=570万円(電子入札システム導入による公正性等の向上を図る)
▽交通安全対策施設整備事業=1125万円
▽通学路安全対策施設整備事業=308万円
▽公共施設等整備基金積立=120万円
▽新市庁舎整備事業=2823万円(基本設計を7月まで行い、実施設計・建設工事へと進めていく)
▽安土町総合支所庁舎整備事業=1億7432万円
▽在宅重度障害者住宅等改造助成事業=83万円
▽民間心身障害者社会福祉施設整備事業=4490万円(民間障害福祉サービス等事業者の施設整備に対する補助金)
▽介護施設等整備事業=1億9540万円(総合介護計画に基づき整備が必要な介護サービス施設について、事業所が行う施設整備及び開設準備経費に対する補助金)
▽児童遊園地維持管理事業=487万円
▽市立保育所及び認定こども園施設維持管理事業=1987万円
▽老蘇こども園施設整備事業=7803万円(新たに0〜2歳児受入のための施設整備)
▽環境保全対策事業=810万円
▽生活排水浄化対策事業=2338万円
▽浄化槽設置整備事業=2503万円
▽担い手育成支援事業=3075万円
▽畜産業振興事業=2億5297万円(畜産環境の改善に向けた取り組みや防疫体制の強化、畜産施設整備への支援等)
▽世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策事業=1億3900万円
▽市営土地改良事業=1億5207万円(八幡西中前農道整備)
▽林業振興事業=609万円
▽単独治山事業=150万円
▽水産業振興事業=160万円
▽商工業振興事業=6525万円
▽観光振興事業=2807万円
▽建築指導関係事業=279万円
▽建築管理事業=121万円
▽開発管理事業=1204万円
▽地籍調査事業=600万円
▽開発指導事業=200万円
▽市道維持補修事業=7937万円
▽国庫補助市道改良事業(あんしん歩行エリア整備事業)=4055万円
▽国庫補助市道改良事業(道路・照明灯長寿命化修繕事業)=5439万円
▽国庫補助市道改良事業(近江八幡安土連絡道路改良事業)=2005万円
▽国庫補助市道改良事業(通学路特化計画推進事業)=1億0705万円
▽単独市道改良事業=9416万円
▽河川管理事業=3022万円(地元団体による河川愛護活動への補助事務〔八幡堀及び普通河川等の維持管理〕)
▽河川改良整備事業=2100万円
▽急傾斜地崩壊対策事業=1870万円
▽都市計画事務事業=408万円
▽都市計画公園維持管理事業=1961万円
▽新エネルギーパーク整備事業(竹町都市公園整備事業)=1億2267万円(公園へのアクセス道路の整備)
▽小学校施設維持管理事業=1億5211万円
▽小学校施設整備事業(金田小学校施設整備事業)=59万円(照明器具等の整備)
▽小学校施設整備事業(馬淵小学校施設整備事業)=59万円(照明器具の整備)
▽小学校施設整備事業(老蘇小学校施設整備事業)=59万円(照明器具の整備)
▽小学校GIGAスクール構想推進事業=7066万円(教育ICT化環境整備)
▽中学校施設維持管理事業=6356万円
▽中学校GIGAスクール構想推進事業=2355万円(教育ICT化環境整備)
▽幼稚園施設維持管理事業=1892万円
▽桐原幼稚園施設整備事業=1億2319万円(私立桐原東認定こども園の開園により閉園となる市立桐原幼稚園の解体工事)
▽重文景観保存活用事業=280万円
▽文化会館整備事業=921万円(ワイヤレスアンプ等の更新)
▽国民スポーツ大会施設整備事業=1億5474万円(競技施設の改修)
▽安土文芸の郷公園施設長寿命化整備事業=5354万円(大規模改修実施)

提供:滋賀産業新聞