福井県二級水系流域治水協議会が10日、WEBで初開催され、河川整備にあわせて、流域全体で洪水を防ぐとした趣意規約の確認や、今後の進め方などを協議した。
参加者は、二級水系を有する福井市、敦賀市、小浜市、あわら市、南越前町、越前町、美浜町、高浜町、おおい町、若狭町。国の福井森林管理署、福井水源林整備事務所、福井地方気象台。県から、安全環境部、農林水産部、土木部が揃った。冒頭、小川俊昭県土木部長が挨拶し、水害が激甚化するなか、流域全体で軽減にむける「流域治水」の重要性を強調した。
会議では、渕上隆信敦賀市長、松崎晃治小浜市長、野瀬豊高浜町長、中塚寛おおい町長、森下裕若狭町長が、現状と課題を報告。今後は、河川整備計画に基づき整備される、笙の川水系、井の口川水系、早瀬川水系、多田川水系で、流域治水プロジェクトの策定作業に入る。6月ごろの第2回協議会で中間とりまとめし、21年度中に同プロジェクトを策定し、公表する予定。中間とりまとめでは、現時点における河川対策やソフト対策、流域対策の今後の全体像を見える化。関係機関で共有化を図りたい考え。