第3回新潟都心地域都市再生緊急整備地域準備協議会(座長・樋口秀新潟工科大学工学部教授)が9日、新潟市中央区のホテルオークラ新潟で開催され、新潟都心地域(仮称)に万代地区の区域約1ヘクタールを追加し、約148ヘクタールとする素案などについて意見交換した。
今回は、事務局から整備方針素案のうち、新潟駅南口周辺において、中・長距離バスターミナル(バスタ)を整備し、広域交通結節点の機能を強化するとともに、災害時の一時避難施設や相乗効果が発揮される業務、商業等の施設との一体整備により、高次の賑わいを創出するなどとする修正案が示された。なお、今回、新たに追加された万代地区1ヘクタールは駐車場や病院などが含まれるエリアとされ、将来的に開発計画が浮上している。
都市再生緊急整備地域に指定されると容積率や道路の上空利用規制の緩和、大規模開発への税制面での支援といった特例を活用できるという。今後は市が取りまとめ素案を国に提出して有識者会議で審査通過したら市が都市再生緊急整備地域の指定等を国に申出。パブリックコメントや内閣法制局審査を経て国が都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域を定める政令改正の閣議決定へと運ばれる。その後、都市再生緊急整備地域の指定に向け法定協議会が設立、3棟(マンション棟、オフィス棟、駐車場棟)延べ約4万7000平方メートルで計画される優良建築物等整備事業「新潟駅南口西地区」が特例第1号となるよう開発事業促進を目指す。
同協議会は20年6月19日付で国(内閣府)から都市再生緊急整備地域の候補地域として設定されたことを受け設立。都市再生緊急整備地域の指定を検討するエリアに新潟駅周辺地区、万代地区、古町地区の新潟都心地域を対象としている。