日本工業経済新聞社(群馬)
2021/02/12
【群馬】伊勢崎市が2021年度当初予算案を公表
伊勢崎市(臂泰雄市長)は10日、2021年度当初予算案の概要を発表した。新保健センター整備事業に1827万9000円を計上、基本設計に取り組む。幹線道路など整備には10億1234万円を確保し、市道や都市計画道路の整備を推進。境消防署の移転は1億6759万円で基本・実施設計や用地造成をスタートする。このほか、(仮称)あずま南小学校近隣公園の整備に1億9610万円を計上し、用地買収と実施設計に取り組む。
会見に臨んだ臂市長は21年度の当初予算案を“未来に向けて持続可能な地方都市実現予算”とし「新型コロナウイルスへの対策を重点施策としつつも、新保健センターなど大型事業を着実に進めていく」と意気込みを語った。一般会計の総額は745億3000万円。うち、普通建設事業費は構成比6・8%に当たる50億5958万9000円とした。20年度に比べ12億900万9000円の減となるが、主な要因は都計道整備に関わる県からの用地買収受託事業の減額などによるためであり、例年並みの事業費を確保したかたちとなっている。
建設事業の目玉は、新規事業として取り組む新保健センターの整備事業。老朽化した健康管理センターなど3施設を統合し、伊勢崎福島病院跡地に整備する。25年度の供用開始を目指しており、委託料1827万9000円で基本設計を進める。22年度は実施設計、23年度に着工し、24年度中に完了するスケジュール。
幹線道路の整備は総額で10億1234万9000円を盛り込んだ。主な整備予定路線と各事業費は◇市道(赤)112号線=1億円◇市道(境)115号線=1億円◇市道(東)4−409号線=4070万円◇市道(伊)9−530号線=2000万円◇都計道3・4・69号境米岡工区=1億6983万9000円◇都計道3・3・3号足利線以南工区=6320万円◇都計道3・4・44号駅西工区=1億3861万円−となる。生活道路整備事業は3億5000万円を計上、内訳は工事費2億9360万円、測量等委託料3350万円、設計等委託料350万円など。
老朽化した境消防署の移転新築事業は1億6759万9000円を確保した。基本・実施設計委託料5399万9000円、用地造成の工事費6160万円、公有財産購入費5200万円の内訳となっている。23年度の運用開始を目指して、事業の進捗を図る。消防施設関連ではこのほかに、消防団の詰所新築ほか工事費5375万円などを計上している。
(仮称)あずま南小学校区近隣公園は1億9610万円4000円で用地取得と実施設計に取り組む。同小学校から主要地方道足利伊勢崎線を挟んだ畑地1・5haを公園として整備する計画。640万円が設計委託料、残りは公有財産購入費となる。
赤堀支所への多目的トイレ設置・風除室改修工事は8000万円を確保している。いせさき聖苑の空調設備改修工事は第2期の工事費1億4993万円を計上した。
地域の防災力向上に向けて、国土強靱化地域計画の策定に着手する。策定業務委託料338万8000円を計上していることから、策定作業は外注となりそう。