静岡県は10日、2021年度の当初予算案を発表した。道路整備関連事業費259億0600万円、津波対策関連事業費60億5200万円余、県立学校等長寿命化事業費44億1870万円などを盛り込み、一般会計の投資的経費は前年度当初を8・7%下回る1841億6000万円を計上する。20年度2月補正予算案に国の「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策」に伴う事業費を計上することから、投資的経費のうち公共・直轄費が14・1%減少した。県単独費は2・1%減となった。
建設関係の主要事業では、道路整備関連、津波対策関連の他、河川海岸等関連事業費に120億5100万円余、砂防・農地防災・治山等関連事業費に105億8500万円、港湾整備関連事業費に58億1040万円を計上する。また、新規事業として緊急治水対策事業費25億円を盛り込み、緊急・集中的に河川と土砂災害防止施設を整備するとともに、海岸防災林の整備を実施する。
学校施設関係では、県立学校等長寿命化の他、県立学校等施設整備事業費22億1660万円、県立学校等修繕費16億3410万円を計上する。
新規事業では、遠州灘海浜公園(篠原地区)について、アフターコロナに対応した施設の在り方と県の財政負担を抑制するための官民連携を調査・検討するための事業費1000万円を計上する他、「新しい生活様式」に対応した道路環境整備事業費25億円、食肉センター再編整備事業費3億8500万円などを盛り込む。
21年度の当初予算案は、一般会計予算が前年度当初比2・4%増の1兆3094億円、特別会計が2・8%減の7987億9400万円、企業会計が1・0%増の809億1100万円で、3会計の総額は0・4%増の2兆1891億0500万円。一般会計の交通基盤部予算は7・3%、98億7200万円減の1259億5400万円となった。
提供:建通新聞社
(2021/2/12)
建通新聞社 静岡支社