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建通新聞社四国
2021/02/10

【愛媛】県 入札・契約制度改正へ

 愛媛県の入札・契約制度改正を審議する愛媛県建設業審議会(会長・東渕則之松山大学経営学部教授)は、「土木一式工事」にS等級を新設し、等級別の発注区分を明確化するなどの「業者選定などの枠組み見直し」と「総合評価落札方式の見直し」の2件の事務局案を原案通り承認した。これに合わせ県は4月から「等級別格付け」と「発注区分」を見直す。県の工事ではこれまで、上位等級の格付業者が下位等級の発注区分の工事への入札参加(A等級はB・C・D等級、B等級はC・D等級への入札参加)が可能だったが、2021年度からはそれぞれの発注区分に応じた入札参加を原則化する。
 「業者選定などの枠組み見直し」では、「土木一式工事」の等級区分として、A等級の上位にS等級を新設し、S〜D等級の5段階に格付け。S等級は、県内全域での入札参加を可能とする。「建築一式工事」は現行の4段階を維持。その他の27業種は現行のB等級とC等級を統合し、A・B・Cの3等級に再編する。
 これに合わせて発注区分を見直し、等級別に入札参加価格帯を固定する。例えば土木S等級の業者は、県内全域の工事に入札参加が可能だが、その規模は発注区分に応じて設計金額1億円以上の案件に限定する。建築一式やその他の工種でも、等級に応じた発注区分への入札参加を原則とする。ただし、技術的難度の低い工事では、上位の等級対象工事に入札参加ができる「チャレンジ枠」を設け(発注者が選定)、「頑張る建設業者」が上位等級への昇級意欲を高める取り組みも行う。
 また、「総合評価落札方式の見直し」では、ISOやエコアクションの評価を「施工計画型」のみに適用する。併せてアスファルトプラントなどの有無の評価項目を新たに新設するとともに、「設備等施工体制」を新たに「簡易実績型」でも評価・配点する。
提供:建通新聞社