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　香美市は都市計画マスタープラン（基本計画）をまとめた。コンパクトな中心部と地域の拠点をネットワークで結ぶまちづくり、安心して暮らせる防災・減災まちづくりなどを目標として設定。まちづくりの方向性に合ったゾーン、エリア、拠点を定め、都市機能を明確化する。高知工科大学を中心とした研究学園交流拠点を整備し、また産業振興や雇用の創出に向けて、交通利便性の高い幹線道路沿道である特性を生かし、地区計画制度を活用した新たな商業施設、工場等の立地を推進する。
　計画の目標年次は２０３９年度。将来人口を２万１９００人、市街化区域内の１�f当たりの人口密度を40人以上維持と想定するなど評価指数と目標値を設けており、達成状況を確認しながら進める。
　同計画で市は、「輝き・やすらぎ・賑わいをみんなで築くまちづくり」を基本理念に、めざすべき将来都市像を「美しく豊かな自然に育まれ、共に支えあう進化する自然共生文化都市」と掲げる。
　高知工科大学を中心に住宅、宿泊施設、商業施設などの立地誘導に向けた方策を検討する。また、産業振興、雇用の創出等に向けて、交通利便性の高い幹線道路沿道である特性を生かし、地区計画制度を活用した新たな商業施設、工場などの立地を推進する。
　市と県内外の市町村を結ぶ道路を「広域幹線道路」とし、中心市街地内の渋滞解消を図るために、国道１９５号（あけぼの街道）の延伸部分となる山田バイパスの早期整備を高知県に働きかける。また、主に中心市街地内の円滑な交通流の確保に向けて南北交通の強化を図る。
　未整備となっている西町公園、八王子公園、前山緑地は、都市公園・緑地として計画的な整備を行う。整備に当たっては、ユニバーサルデザイン化に取り組み、公園内の緑化と維持管理に努める。
　河川・上下水道では水道施設の老朽化対策や浦戸湾東部流域関連公共下水道事業（山田処理区）の処理区域の検討などを推進する。
　環境保全・景観形成の面では、展望場所を整備し、施設の長寿命化を推進する。
提供：建通新聞社