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　国土交通省四国地方整備局の２０２０年度第３次補正予算のうち、香川県内への配分額は直轄33億４８００万円、補助・交付金78億０６００万円の総額１２３億８４００万円となった。直轄事業では土器川改修、国道11号大内白鳥バイパス改良、高松港朝日地区国際物流ターミナル整備などの事業費を確保。補助・交付金については、県の円座香南線香南工区、県や高松市、土庄町の橋梁長寿命化、善通寺市の中心市街地地区再編などに予算を配分した。本年度の支出を伴わない国庫債務負担行為（ゼロ国債）として12億３０００万円の限度額も設定した。
　主な直轄事業では、河川事業で、土器川の河川改修（丸亀市飯野地区の堤防浸食対策、土器地区などでの河道掘削）に６億３５００万円、河川管理施設の老朽化対策に３億６０００万円を充てる。
　道路事業については、国道11号で、大内白鳥バイパスの帰来地区（東かがわ市）で改良工事を進めるため２億円、豊中観音寺拡幅の本山甲地区（三豊市）の改良工事に２億円を投入するとともに、維持管理に３億５６００万円を配分し老朽化・防災対策などを推進する。
　港湾事業としては、高松港朝日地区の国際物流ターミナル整備に３億円を充て航路浚渫を、複合一貫輸送ターミナル整備に１億円を投じて耐震強化岸壁の整備を進める他、備讃瀬戸航路の保全事業に５億５０００万円を配分して航路を浚渫する。
　公園事業にも４億０７００万円を充て、国営讃岐まんのう公園の遊歩道デッキの更新、建築施設の補修、トイレ洋式化などを実施する。
　補助・交付金事業のうち道路事業では、県の中新田詰田川線（高松市）の無電柱化（事業費９００万円）、円座香南線香南工区（高松市、高松空港連絡道路）の改築（事業費６億８０００万円）、高松坂出線五色台工区（高松市、坂出市）の改築（事業費８億７０００万円）に予算を配分。橋梁長寿命化修繕計画に基づき、県（事業費１億２２００万円）と高松市（同２０００万円）、土庄町（同１０００万円）の計画策定や修繕工事を支援する。
　河川事業に関しては、新川・詰田川・摺鉢谷川・香東川・本津川（高松市）の事業間連携河川事業（事業費１億７０００万円）、本津川（高松市、事業費７０００万円）と綾川（綾川町、事業費７０００万円）、一の谷川（観音寺市、事業費５０００万円）の大規模特定河川事業に補助する。
　都市再生・地域再生関連では、善通寺市の中心市街地地区再編中支援事業費補助として１億円（事業費２億円）を配分した。
　この他、ＪＲ四国による予讃線の老朽化対策（事業費７０００万円）と耐震対策（同６４００万円）、予讃線と土讃線の豪雨対策（同７３００万円）、伊予鉄道の安全対策（同１億５６００万円）に対しても補助金を計上している。
提供：建通新聞社