県土整備部は「2月補正」に要求する土木公共事業の繰越額150億円をまとめ8、9両日、県議会各会派に説明した。一般事業を除いた20年度土木公共事業の繰越総額は400億円近くに上り、全体予算の約6割を占める。
今回繰り越し要求する事業は、一般公共が▽道路橋りょう72億7500万円▽街路7億7000万円▽河川15億3200万円▽砂防22億0800万円。このほか、単県公共が22億6100万円など、計150億8600万円を盛り込んだ。
主なカ所は国道178号岩美道路8億3500万円、国道313号倉吉関金道路3億5300万円、国道180号福長〜菅沢1億1900万円など。
「1月臨時補正」までに承認された繰越額は248億7100万円で、今回の要求額を加えると399億5800万円に膨らむ。一般事業を除いた一般公共と単県公共、災害公共の同部予算総額は657億5000万円で、うち約6割を翌年度に持ち越す格好だ。
同部は国第3次補正を受けた1月臨時補正157億円を全額繰り越しており、繰越額の増加につながった。
昨年度同期の繰越額は今年よりも約25億円少ない375億円で、業界は昨年よりも多くの手持ち仕事を抱えて春を迎えることになりそう。
日刊建設工業新聞