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鹿児島建設新聞
2021/02/09

【鹿児島】牧園支所跡活用し工場/施工は上野建設保健C含め大規模改修 高山産業

 電子部品を製造する高山産業(田畑翼社長、姶良市)は、霧島市の現牧園総合支所の跡を活用した工場整備に向け、上野建設(姶良市)を施工者に選定していることが分かった。RC造3階建3577uの本館をはじめ、隣接する牧園保健センター(同平屋建て605u)等が対象となる大規模な改修を構想し、7月操業を目指す構えだ。
 市と建物、用地(4万3613u)にかかる賃貸借契約を結び進める事業。本館跡を工場として、付属棟(同2階建1223u)に倉庫を置き、保健センターは外国人実習生の寮となる。スマートフォン等の通信機器や電気自動車に関する基盤部品等の増産を見据えた整備は、20人の新規雇用を見込むなど地域活性にも期待が高まる。
 1976年6月に旧蒲生町で創業し、80年に本社工場を新設移転した同社は、これまで姶良市の「大くす工場」を建設したほか霧島市国分広瀬にも増設。今回の「まきぞの工場」は、工場長に女性を抜てきするなど女性躍進を支える拠点にしたい考えから内外装にもこだわり、現在もこだま設計(霧島市)と詳細を詰めているという。
 8日、霧島市役所で立地協定を締結し、田畑社長と中重真一市長が協定書に調印=写真=。田畑社長は「今後も市への貢献を誓い、自然豊かな地域に根差した事業展開を図りたい」と話した。

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