市川市は2月定例議会に、2021年度当初予算案を上程する。一般会計は前年度当初費1・4%減の1598億円。普通建設事業費は、同21・9%減の135億6482万8000円となっている。八幡分庁舎等建て替え事業に総額12億3000万円の3か年継続費を設定。関連して、中央公民館解体事業に総額1億2000万円の2か年継続費を定める。また地域コミュニティゾーン整備事業では、2か年継続費の21年度分を含め、16億5636万5000円を確保している。さらに、スポーツ施設整備改修事業3億3300万円、公共下水道整備事業(雨水・汚水)82億7083万9000円を計上。
八幡分庁舎等建て替え事業は▽八幡分庁舎=RC造2階建て、延べ床面積472・73u、1957年竣工▽中央公民館=木造2階建て、延べ床面積397・58u、90年竣工▽さわやかハウス(公衆トイレ)=RC造平屋、床面積32・4u、91年竣工▽児童遊園地=475・77u――が対象。跡地に建設する新施設は、2階建て、延べ床面積1000u程度の想定。「市民の誰もが個性をより生かすために集い、子育ての場、本と触れ合える場、教養を育める場を兼ね備えた複合施設」を目指す。
継続費の年割額は▽八幡分庁舎等建て替え事業=2021年度8430万円、22年度5億2020万円、23年度6億2550万円▽中央公民館解体事業=21年度4800万円、22年度7200万円。
予定スケジュールは▽設計=8月〜22年8月▽解体工事=11月〜22年9月▽建設工事=22年10月〜23年9月▽開館=23年10月。設計を公募型プロポーザル、解体工事を一般競争入札により発注することになりそうだ。
スポーツ施設整備改修事業では、スポーツ拠点施設の規格変更に伴う再整備を行うことで競技力の向上を図るとともに、老朽化した施設の機能回復により安全・快適な環境を整える。スポーツセンター陸上競技場においては、磨耗しているトラック表面の張り替えにより第4種L公認を取得するほか、グラウンド人工芝の張り替えを行い安全性を高める。さらに、青葉少年スポーツ広場のフットサルコートで砂入り人工芝の張り替えとラインの引き直しを実施し、安全性を確保する。
地域コミュニティゾーン整備事業においては、23年度の完成を目指し、公園、少年野球場、池、保育園・児童発達支援センターの整備を進めるほか、隣接する水路の改修と道路の拡幅を行う。継続費は、21年度2億6640万円、22年度3億9960万円の総額6億6600万円。
公園は遊具広場、バーベキュー場、管理棟、泥んこ遊びができる広場などを併設。少年野球場は人工芝、簡易照明、芝生スタンドなどを備える。池は自然型の調整池。保育園・児童発達支援センターは、子どもたちが互いに影響し合いながら成長できる施設とする。
一般会計ではそのほか、崖地等崩壊対策事業(市川4丁目崖地安全対策工事ほか)1億2370万円、避難所環境整備事業(避難所となる小学校、公民館のトイレ改修ほか)1億6700万円、国府台公園再整備事業(野球場の解体工事、新球場の設計・新設工事、公園北側園路および広場などの設計ほか)5億7680万円、橋りょう長寿命化計画事業(定期点検30橋、詳細設計2橋、修繕工事2橋)2億4720万円、都市計画道路3・6・32号整備事業(用地取得、外環道〜市川浦安線の南側歩道整備)2億1569万8000円、明松園改修事業(総合設計業務ほか)2000万円、道路改良事業(歩道のバリアフリー化)2億1000万円、道路拡幅整備事業(用地確保、道路拡幅整備)2億328万2000円、蓋架け柵渠改修事業(富浜1丁目ほか工事など)2億4000万円、義務教育学校整備事業(塩浜学園外構、校庭等整備工事)2億9260万9000円を確保する。
また、下水道事業会計は収益的支出が前年度当初比2%減の85億1015万6000円、資本的支出が同12・7%増の113億2484万4000円。
公共下水道整備事業(雨水・汚水)に82億7083万9000円を盛り込んでいる。浸水対策として市川南ポンプ場や雨水幹線の建設工事をを進めるほか、未普及対策として市川第5―1処理分区(宮久保地区)など11処理分区の汚水管渠布設工事を行う。市川南ポンプ場建設工事は9月〜24年3月に工事を進め、24年4月の供用開始予定。
継続費は▽市川南4号幹線建設事業=2億6000万円(21年度7400万円、22年度1億8600万円)▽市川南11号幹線建設事業=4億7500万円(21年2億3400万円、22年度2億4100万円)。