中央館機能を持つ図書館を核とした施設配置を検討する豊中市は、(仮称)中央図書館基本構想(素案)をとりまとめた。
中央図書館の設置場所は、阪急豊中、岡町、曽根各駅の周辺エリアを想定する。千里エリア地域館の千里図書館、南部エリア地域館の庄内図書館と連携して各地域に設置する分館を結び、新たな図書館ネットワークを構築する。
今後、具体的な建設候補地の設定と選定を進め、民間事業者からの意見聴取や提案を求める。2022年度を目途に候補地や事業手法の方向性をまとめ、23〜27年度に事業者公募、設計・建設を進める。28〜29年度の開館を目指す。
市では事業費が10億円以上の公共施設の整備手法として公民連携を検討する決まりがあり、公民連携手法の導入を前提に、PFI方式や定期借地権方式など幅広い選択肢を検討するとしている。
仮に従来手法で発注した場合、事業費は約20億円と試算している。
新図書館施設の必要面積は、開架スペース1520平方b、開架スペース以外の利用者向けエリア1520平方b、閉架書庫630平方b、業務部門など1220平方bの合計4890平方bとし、全体規模を延べ床5000平方bとして検討を進める。蔵書数は開架図書が約30万冊、閉架図書が約25万冊の合計約55万冊を予定する。
また、図書館以外の機能を含めた複合施設とする場合、共用部の共有化などでスペースを有効に活用。建設候補地の土地形状などに応じて効率的に設計を行うとしている。
提供:建通新聞社