日本工業経済新聞社(群馬)
2021/02/04
【群馬】太田市当初予算案を明らかに
太田市(清水聖義市長)は3日、2021年度当初予算案を明らかにした。図書館などを導入する(仮称)太田西複合拠点公共施設整備事業は、委託費7100万円を計上し、設計業務に着手する。消防本部・中央消防署の改修事業は工事費1億7000万円を確保、事務所棟などで工事を行う。西部消防署(分署)庁舎等建設事業には委託費1998万7000円を充て、建て替えに向けた設計業務を進める。このほか、清掃センター焼却炉棟の解体設計委託費3300万円などを盛り込んでいる。
清水市長は「コロナ禍の甚大な影響により、法人税などが減少し、厳しい中で良い予算が組めたと思う」と述べた。一般会計予算は対前年度比0・5%減となる842億円、普通建設事業費は同15・8%減の76億5077万6000円とした。
(仮称)太田西複合拠点公共施設は太田市西エリアのにぎわいを目的に計画、図書館や保健センター、行政窓口の複合化を予定している。21年度は設計業務、22年度に工事へ着手、23年度の開館準備を経て、24年度の開館を見込んでいる。
西部消防署(新田金井町607)はRC造2階建て、延べ床面積906u、1988年の竣工。老朽化のため建て替えを行う。基本構想策定は委託を行わず、市内部で進めてきた。
清掃センター(細谷町1712)は3号および4号焼却炉棟の解体に向け、設計を予定。設計業務は一括して委託する見込みで、単年で完了させる。同施設の敷地面積は3万178u。3号と4号炉は、いずれも全連続燃焼式ストーカ炉。煙突はともにRC造で高さ59mとなっている。跡地は資源ごみなどを一時保管するストックヤードを軸に検討を進めている。4号炉棟に清掃事業課が入る事務所があるため、3号炉棟を先行して解体。事務所の移転先は最終調整中としている。
民間児童福祉施設整備費補助金3億9377万6000円で、宝泉保育園、ふじあく保育園、牛沢こども園を補助する。
スポーツ施設整備は尾島体育館の完成に伴い、宝南センター体育館の解体を進める。解体工事費2713万1000円を確保した。
教育関連は小中学校の防災機能強化に取り組むとともに、トイレ改修や屋上防水、運動場床改修工事を行う。内訳は◇小中学校屋内運動場床改修事業(旭中)=3500万円◇小中学校屋上防水改修事業(宝泉中)=2300万円◇小中学校大規模改造事業トイレ改修事業(世良田小・藪塚本町小)=5000万円◇小中学校防災機能強化事業外壁等落下防止対策(宝泉東小・西中)=6900万円−。
道路関連は◇道路新設改良事業=6億1511万4000円◇道路維持経費=2億7372万2000円◇橋梁維持経費=1億2000万円◇狭あい道路整備事業=1億円◇都市計画道路整備事業=2812万1000円など。
下水道事業等会計は73億4239万4000円を確保した。