藤沢市は、藤沢市民会館などの建て替えによる再整備を計画しており、意見の募集を開始した。期間は2021年3月31日まで。意見はパブリックコメント手続きとして実施するものではなく、21年度以降に開催を予定している再整備基本構想策定検討委員会などに報告する。
意見の項目は、▽再整備後の市民会館のあり方(コンセプト)について▽ホールに必要な機能とその理由▽ホール以外で市民会館に必要と考える機能と理由―など。
市民会館のホールと会館部分は、建設後50年が経過し、増築した展示集会ホール部についても築後30年以上が経過、施設の老朽化が進んでいる。建物調査などを行い、検討した結果、建て替えによる再整備を、周辺公共施設を含めた複合化で進めることになった。20年度に予定していた基本構想の策定は、新型コロナウイルス感染症の影響による新しい生活様式をはじめとした社会情勢の変化や財政見通しなど、多くの不確定要素があるため、一度立ち止まって再考することが必要であると判断し、21年度に延期することを決めた。また、検討委員会も開催を見送っていた。
市民会館の規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ1万0099平方bで、68年(増築部は86年)に完成した。内部は、大ホール、小ホール、第1展示集会ホール、第2展示集会ホール、会議室、集会室、レストランなどで構成している。
提供:建通新聞社