岐阜県高山土木事務所は、尾神橋の架け替えで、既設橋の解体撤去に伴う詳細設計を中央コンサルタンツ(名古屋市西区)に委託した。履行期間は8月23日まで。新橋の架設工事が完了してからの撤去となるため、現段階で工事スケジュールや発注方法などは未定だ。
既存の尾神橋は、国道156号の高山市荘川町海上から白川村尾神地区に架かる3径間連続下路式ワーレントラス橋で、橋長が315・7b、幅員6b。下部工は鉄骨鉄筋コンクリート構造。1958年に完成して60年が経過している。現段階で耐震性能に問題はないが、床板などの経年劣化が著しい。幅員が狭いため大型車の擦れ違いも困難だ。県としては同橋をいったんは補修する予定だったが、費用などを考慮し架け替えすることを選んだ。
新橋に関しては、21年度に詳細設計を委託する予定となっている。また水力発電用に設置されたダム湖(御母衣湖)の一角に架かる橋のため、電源開発企業との調整が必要となる場合も想定されることから工事スケジュールについては今のところ未定だ。
提供:
建通新聞社