国土交通省近畿地方整備局は、2020年度第3次補正予算による発注予定を公表した。内訳は工事が307件、業務が203件。2月以降に公告する。工事のうち、WTO対象は1件。「熊野川成川・池田地区河道浚渫工事」(和歌山県新宮市〜三重県紀宝町)を21年度第2四半期に入札する。
工種別では一般土木が全て分任官の204件、維持修繕が26件、アスファルト舗装が19件、鋼橋上部が2件、PCが3件、建築2件などの内訳。業務は測量28件、土木コンサルタント133件、地質調査29件、補償コンサルタント13件となる。
事務所別では、工事で福井河川国道事務所が44件で最も多かった。大野油坂道路関連で橋梁上部工、下部工、改良工、トンネル整備など25件を発注する。続いて福知山河川国道事務所が38件あり、由良川の護岸工、河道掘削工、堤防強化などを24件発注する。
紀南河川国道事務所は35件を発注。WTO対象で6億9000万円以上15億円未満の熊野川成川・池田地区河道浚渫工事をはじめ、すさみ串本道路関連で改良工、橋梁下部工など15件、新宮紀宝道路関連で地盤改良工、橋梁下部工など8件を盛り込んでいる。淀川河川事務所は24件を予定しており、桂川の河道掘削、堤防強化など7件、八幡排水機場の機械設備工の3件などを発注する。
この他、滋賀国道事務所が21件、姫路河川国道事務所が20件、豊岡河川国道事務所が18件、和歌山河川国道事務所が16件、大和川河川事務所が15件の工事を盛り込んだ。浪速国道事務所は大阪湾岸道路西伸部の高架橋基礎工、下部工の9件などの12件、奈良国道事務所も大和御所道路の高架橋下部工、舗装工、伐採工の7件など12件を予定する。
業務では紀南河川国道事務所の32件が最多。串本太地道路関連でトンネル地質調査の8件など16件ある他、新宮道路でも地質調査6件を発注する。
紀伊山系砂防事務所は17件、大和川河川事務所と福井河川国道事務所はそれぞれ16件を発注。福知山河川国道事務所は15件、淀川河川事務所、浪速国道事務所、姫路河川国道事務所は各14件、六甲砂防事務所は12件を発注する。
このうち、紀伊山系砂防は新規流域施設の予備設計1件、測量2件などを発注。浪速国道は大阪湾岸道路西伸部の高架橋詳細設計4件など、清滝生駒道路の高架橋詳細設計2件などを予定している。
提供:建通新聞社