沼津市は2月1日、2021年度一般会計当初予算案を発表した。一般会計は711億円で、前年度に比べて1・3%の減となった。普通建設事業費は71億8718万円で対前年度比20・4%減。
当初予算案は@コロナ禍から産業の元気を取り戻すA市民の健康維持と安全・安心な生活の確保Bスポーツを活用したまちづくりCICTの積極的な活用の四つの視点に基づき編成した。
主な建設関連事業を見ると、鉄道高架関連で鉄道高架事業に1億5830万円、鉄道施設移転事業に2億2690万円、鉄道施設移転先周辺道路整備に2億3700万円を計上、静岡県施行の鉄道高架事業に対する負担金に加え、鉄道高架と交差する水路の施工計画や鉄道跡地利用の検討を行う。
中心市街地まちづくり推進事業では、沼津駅周辺地区で公共空間再編整備計画策定に2500万円、同地区の景観計画改定に590万円を計上した。
設計コンペを実施した沼津南一色線道路改良事業には9690万円を計上し、電線共同溝詳細設計や高尾山古墳に影響のない新幹線北側部分の道路改良工事を実施する。
教育関連では、認定こども園の施設整備に対する補助で3億9527万円を盛り込んだ。
総合的治水対策整備事業では2億8800万円を計上、沼川・高橋川流域地区で井戸川雨水貯留池の工事用道路を整備、大平地区で大平江川の排水機場の躯体工事を実施する。
中間処理施設整備事業では、1億2280万円を計上し、施設建設用地の整備に向けた地質、測量などの調査や造成詳細設計に着手するとともに、事業方式を検討するためのPFI導入可能性調査を行う。
継続で進めている香陵公園周辺整備事業では、新駐車場(立体部)の維持管理や運営を行うとともに、総合体育館の建設に着手し、23年5月の供用開始を目指す。同事業には5775万円を計上した。
新屋内温水プール整備事業には4220万円を計上し、現施設の解体や新施設の整備に向けた検討を進める。
提供:建通新聞社
(2021/2/3)
建通新聞社 静岡支社