坂井市は、東尋坊再整備事業について、21年度は駐車場一元化に係る詳細設計やビジターセンターの基本設計などに着手したい考えだ。
同事業では、20年夏に作成した再整備基本計画に基づき、東尋坊の県道側から崖側に向かって、順に整備していく方針。今年度は駐車場一元化や進入路(市道)整備、県道拡幅に向けた測量を進めているところ(担当 サンワコン)。
21年度は今年度測量を行った個所の詳細設計を推進する方針だ。また予算の状況次第だが、ビジターセンターや交通ステーションの基本設計にも取り掛かる可能性がある。
再整備基本計画によると、既存商店街の崖側2/3程度を「本通り」と捉え、修景事業や空き店舗改修・貸出事業を漸進的に実施し、既存店舗移転や新規店舗出店を促進する。その脇にも「ブランチ」と名付けた新しい商店街を整備し、回遊性が高い商店街を創出していく。
また、交通ステーションを整備し、路線バスの発着所や、タクシー乗降所を一か所に集約。
商店街本通りおよび商店街ブランチ、交通ステーションの結節点にはビジターセンターを配置。冬季や荒天時の誘客を見込む。
このほか、要所に展望歩廊や休憩所、サインを設置した散策路を整備。新たなアクテビティとして、荒々しい波による浸食や輝石安山岩独自の模様や色、柱状節理などの美しい自然環境を眺めるブリッジも検討するとしている。